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授業科目名 地域経営論
時間割番号 L40046
担当教員名 菊地 淑人
開講学期・曜日・時限 前期・金・III 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部地域社会システム学科3年生
<授業の目的および概要>
持続可能な地域社会の形成のために観光が果たす役割は一層大きくなりつつある。本講義では、(1)観光に関する政策的動向、(2)地域資源の保全と観光まちづくりへの展開、(3)観光計画の役割と策定の考え方について学ぶことで、地域経営のあり方を考える。 <BR> なお、(2)では、とくに文化資源・自然資源に注目し、その掘り起こしや保護継承、まちづくりや観光地づくりへの展開等について学ぶこととする。こうした資源の保全・マネジメントは、地域の個性を大切にした地域づくりにとって不可欠なものだからである。<BR>※ 本授業科目は、「COCコース別専門科目」
<到達目標>
1)観光政策の変遷及び近年の施策の概要を理解する。<BR>2)地域資源の保全継承のための施策及びまちづくり、観光地づくりへの展開について理解する。<BR>3)観光計画の意義や策定の考え方について理解し、自ら企画するための基本をおさえる。
<授業の方法>
スライド、映像等を用いた講義形式を基本に進めるが、適宜、受講生に自らの考え方などについて発言を求め、双方向の授業としていく。各回の終わりに、講義内容に対する自らの考え方・質問・感想等をリアクションペーパーにまとめる時間を設け、その提出を求める。また、一部の回では、既存計画書の分析、大学周辺の観光マップの構想案作成等の計画策定プロセスに関する演習を含む。詳細は初回授業時に説明する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %講義内容の理解度、事象に対する論理的分析力 
2受講態度 40  %講義に対する意欲と関心/講義内容に対する課題意識 
3発表/表現等 30  %講義内容の理解度 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・自分の考え方や意見を臆せず話せることは社会に出てからも大切な能力である。授業では受講生の積極的な発言を期待する。<BR>・積極的に観光地に足を運び、地域社会と観光の関係性について考えてほしい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 岡本伸之編, 『観光学入門 ポスト・マス・ツーリズムの観光学』, 有斐閣
  2. 西村幸夫編, 『観光まちづくり―まち自慢からはじまる地域マネジメント』, 学芸出版社
  3. 安島博幸編, 『観光まちづくりのエンジニアリングー観光振興と環境保全の両立』, 学芸出版社
<授業計画の概要>
1 ガイダンス―観光を通して地域経営を考える <BR>2 観光による地域経営の歴史的展開<BR>3 観光における行動/現代日本の観光に対するニーズ<BR>4 日本の観光政策(1):機関・法・政策<BR>5 日本の観光政策(2):着地型観光の広まり/観光のステークホルダー<BR>6 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(1)<BR>7 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(2)<BR>8 地域資源の保護・継承とそれを活かした観光まちづくり(3)<BR>9 観光計画の意義と方法/計画策定の実際(1):計画の背景(地域の現状・課題と観光資源の把握)<BR>10 計画策定の実際(2):計画の目的・将来像・目標・方針<BR>11 計画策定の実際(3):具体的施策・体制/評価・改善<BR>12 [ワークショップ]観光計画策定入門:観光マップの構想案を作る(1)<BR>13 [ワークショップ]観光計画策定入門:観光マップの構想案を作る(2)<BR>14 ワークショップ成果の合評<BR>15 まとめ/試験