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授業科目名
担当教員
材料工学特論
近藤 英一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
391190 M 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
一口に材料といっても、強度に重点を置いた構造材料から、電子デバイス、光学的素子、人間工学的材料など様々な機能材料まで、その範囲はきわめて広く、種類もまた非常に多い。<BR><BR>本講では、主に金属材料の物理の基本を学ぶ。ほとんどの材料が結晶と呼ばれる原子、分子の空間的規則配列から構成されている点などである。そのような結晶における結合力の相違や、さまざまな構造上の欠陥(格子欠陥)の性質や分布状態の相違が、個々の材料の性質の差となって現れているのである。したがって、材料学を、個々の材料の性質を暗記的に記憶するだけの科目としてではなく、学問として系統的に理解するためには、まずその基礎となる結晶学、格子欠陥論、相律、相平衡状態図などを学ばなければならない。本講義では、材料学の基礎となるこれらについて発展的な学習をする。
[到達目標]
結晶構造とミラー指数の対応を理解する<BR>均質・不均質核発生理論(少なくとも平衡論)を理解する<BR>2元系状態図の読み取りができる<BR>2元系状態図と熱分析曲線、金属組織の対応を理解する<BR>拡散方程式を使って濃度分布の時間変化を求める<BR>転位の構造と動きを理解する
[必要知識・準備]
特に無し
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 80  %与えられた課題に対する正誤、取り組み姿勢、レポート完成度 
2受講態度 20  %聴講姿勢、講義への参加の意欲 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.電子と原子,原子の結合<BR>  2.完全結晶の構造とミラー指数<BR>  3.ミラー指数と空間群<BR>  4.不完全結晶の構造(格子欠陥)<BR>  5,合金の相状態<BR>  6.相平衡状態図(1):相律、相状態、自由エネルギー<BR>  7.相平衡状態図(2):全率固溶体<BR>  9.相平衡状態図(3):共晶、その他<BR> 10.金属間化合物と中間相<BR> 11.均質・不均質各生成理論<BR> 12.拡散と析出<BR> 13.材料の変形と加工,熱処理<BR> 14.ミクロ強度とマクロ強度,刃状転位<BR> 15.らせん転位