授業科目名
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電力伝送工学
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分類・系統 | |
時間割番号
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289030KA
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担当教員名
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清弘 智昭/教育主任
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開講学期・曜日・時限
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前期・月・IV
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単位数
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2
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<対象学生>
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全学
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<授業の目的>
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各種発電所で発電された電気エネルギーを需要地まで送る電力システムについて学ぶ。<BR> まず,電力発生の伝送の前に電力システムの設備とその役割を理解し、定電圧送電が確保されるための原理を理解する。電力が安定に送電されるためにどのような設備があり、その役割・原理を理解する。<BR>※ COC地域志向型共通教育科目対象科目となります。
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No | 重要度 | 目標 | 詳細 |
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1 | ◎ | 知識と視野 | 1.電力,オームの法則など電気の基本を理解している。
2.発電,変電,送電,電気機器などのしくみについて定性的に説明ができる。(工学的な数式等による説明は求めません)。 | 2 | | 能力と技能 | 電力系の基本的な知識を持つ | 3 | | 人間性と倫理性 | 電気エネルギーの発生の仕組みやそのときに発生する炭酸ガスなどの知識を得ることにより、環境問題やエネルギーの問題に配慮できるようになる。 |
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<授業の方法>
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送配電設備の説明等には適宜視聴覚教材を使って理解を深める。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート | 70 % | 電力の発生や伝送について基本的な理解ができる | 2 | 受講態度 | 30 % | 授業に出席して講義を聴くことが重要である |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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電気系の学生を対象とした講義なので他学科の学生には理解が難しい場合がある。この講義は,電気主任技術者の資格取得に必要な科目なので全員に理解できるような講義を実施するのは困難なのであらかじめ承知しておくこと。<BR> ただし,評価の基準は電気系の学生とは異なり,専門性よりも電力技術の基本を理解したかどうかで行う。
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<テキスト>
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- 編: 石井彰三 著: 新井芳明、有富正憲、岡本裕生、粉川昌巳, 電力技術入門, 実教出版, ISBN:978-4-407-03181-2
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<参考書>
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<授業計画の概要>
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A. 電気の基礎<BR> 1.クーロンの法則<BR> 2.電池<BR> 3.オームの法則,基礎電気回路<BR> 4.電磁誘導,マックスウェル方程式<BR><BR>B. 電気を作る<BR> 1.発電の原理<BR> 2.発電機の仕組み<BR> 3.水力発電(発電所,水車)<BR> 4.火力発電(熱サイクル,蒸気タービン,汽力発電)<BR> 5.原子力発電(核分裂反応,原子炉,沸騰水型原子炉,加圧水型原子炉,原爆と原子炉の違い,原発事故とその原因)<BR> 6.その他の発電(風力発電,太陽熱発電,地熱発電,燃料電池,海洋エネルギー発電,核融合炉)<BR> <BR>C. 電気を送る<BR> 1.交流と直流,直流電力,交流の力率,交流電力<BR> 2.電力損失,三相交流変圧器,遮断機,電力系統,送電線/鉄塔<BR> 3.伝送路の特性<BR> 4.故障検出法<BR> 5.対象座標法
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<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応> |
《機械システム工学科機械デザインコース》 | (A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける. | ○ | 《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》 | (A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する | ○ | 《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》 | (C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。 | ◎ | 《土木環境工学科》 | A.技術者の責務の自覚
土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。 | ○ |
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