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授業科目名
担当教員
防災工学I
鈴木 猛康/秦 康範/宮本 崇
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
264400 2 CE,CL 2 後期 III
[概要]
防災工学とは,自然災害による被害を防止・軽減するための構造物の設計,建設等のハード技術から,防災行政や防災計画等のソフト技術まで,幅広い知識を必要とする総合学である.本講義では,自然災害の中でも地震災害と気象災害を対象に,土木環境技術者にとって必要となる,災害の物理メカニズムや関連する基礎知識,被害想定について学習する.授業形式では反転授業を取り入れており、演習、実験が主体となっている.<BR>本講義は選択科目であるが、土木環境工学科の主要分野「災害に強い国づくり」の中核をなす講義であるので、全員に履修してもらいたい。なお、2016年入学生からは必須科目となる。<BR>※ 本授業科目は、「COCコース別専門科目」
[具体的な達成目標]
・地震災害の物理メカニズムと関連する基礎知識を理解する.<BR>・気象災害の物理メカニズムと関連する基礎知識を理解する.<BR>・地震災害および気象災害による被害想定(ハザードマップを含む)を理解する.
[必要知識・準備]
・応用物理学を履修していること.<BR>・自然災害と都市防災を事前に履修していることが望ましい.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:中間期 50  %授業で学習した内容の理解度を評価する. 
2小テスト/レポート 30  %授業で学習した内容の理解度を評価する. 
3発表/表現等 20  %課題への取り組み姿勢,および課題発表の内容を評価する. 
[教科書]
  1. 山梨大学地域防災・マネジメント研究センター, 山梨と防災, 山梨日日新聞社
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
第1回  座学:イントロダクション<BR>第2回  座学:地震災害(1)地震により生じる災害と過去の事例<BR>第3回  反転授業:地震災害(2)地盤の震動特性<BR>第4回  反転授業:地震災害(3)構造物の動特性と共振<BR>第5回  反転授業;地震災害(4)地盤と構造物の共振による被害<BR>第6回  座学:地震災害(5):地震災害のまとめ<BR>第7回  座学:気象災害(1)気象災害の概論<BR>第8回  反転授業:気象災害(2)気象災害の素因(地形・地質)<BR>第9回  反転授業:気象災害(3)洪水災害<BR>第10回 反転授業気象災害(4)土砂災害<BR>第11回 座学:気象災害(5)気象災害のまとめ<BR>第12回 座学:災害のメカニズムに関する復習<BR>第13回 座学:災害のメカニズムのまとめと中間評価<BR>第14回 ワークショップ:地域の被害想定と対策<BR>第15回 ワークショップ:地域の被害想定と対策+講義の総括<BR><BR>予習:事前に指定のビデオを観て学習し、要点をノートにまとめてくる。<BR>復習:授業の後、もう一度講義ビデオで復習する。
[教育方法]
アクティブラーニングを取り入れたグループ演習やワークショップを取り入れた参加型の講義形態となっている.  
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
C.専門基礎学力
 社会基盤の設計・施工や環境保全技術を習得するための基盤として、構造力学、土木材料学、地盤工学、計画学、水理学及び環境工学などの専門基礎学力を身に付ける。
D.問題解析・分析能力
 土木環境工学の実験・実習における体験を通じて、現象の理解を深めるとともに、実験結果から工学的に意味のある情報を抽出するための解析・分析能力を習得する。
F.問題の把握および解決能力
 社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
[その他]
本授業の科目は、以下のような位置づけである。<BR>応用物理学→構造力学及び演習第一→防災工学I→防災工学II→エンジニアリングデザインI