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授業科目名 日本古代の政治と文化
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 063009
担当教員名 大隅 亜希子
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的>
日本列島に人類が生活をはじめるのはいつからであろうか。また、日本列島で暮らした古代社会の人びとは、朝鮮半島、中国大陸などの近隣諸国とどのように関わっていたのだろうか。講義では、原始から奈良時代までの通史を概観しながら、日本列島で生活した人びとが、どのようにして各時代の「文化」を形成してきたのかについて考えてみたい。さらに、今年度の新たな試みとして、山梨の遺跡や古代甲斐国にかかわる史料を紹介しながら、「文化の地域性」について考えてみたい。日本古代社会における文化形成の特徴を理解しながら、一方で、東アジア諸国をはじめとする他文化への興味を持つきっかけとなることを目指したい。<BR>※ COC地域志向型共通教育科目対象科目となります。 
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野日本古代の政治・社会・文化について理解し、現代へのつながり、アジアにおける日本文化の特質など、自らの問題関心を広げる。
2 能力と技能史料の解読を通して、歴史的事実を理解することができる。
3 人間性と倫理性日本の社会や文化の特質を考え、自らが考えてゆくための視点や方法を獲得する。
<授業の方法>
 具体的なテキストは指定しないが、関係する史料を、講義レジュメとして配布し、それに基づいて講義をすすめる。毎回終了時に、講義内容への質問をミニットペーパーに記入して提出してもらい、出欠と理解度(平常点)の評価材料とする。全体で6割以上の出席を、単位取得の条件とする。参考書は、初回ガイダンス時に指示する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %論述形式でおこなう。講義内容を踏まえた上で、自らの見解を論理的に説明する力を問う。 
2受講態度 40  %ミニットペーパーの内容から、自ら考え主体的に受講していたかを評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 高校での日本史選択の有無は、講義の理解に影響しません。興味を持ち、そこから自ら考えることを重視します。現代日本をとりまく環境がめまぐるしく変化する中で、感情ではなく、冷静な視点で歴史的事象を考えることを大切にしたいと思っています。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 ガイダンス<BR>2 地球環境の変化と日本人<BR>3 縄文文化の展開<BR>4 縄文文化の地域性〜山梨の縄文文化〜<BR>5 水稲耕作の開始と弥生文化<BR>6 中国史書にみる弥生文化<BR>7 邪馬台国と3世紀の日本列島<BR>8 朝鮮三国と倭国<BR>9 甲斐の古墳文化<BR>10 文字の伝来と仏教<BR>11 東アジアにおける仏教文化<BR>12 正倉院文書の世界<BR>13 正倉院文書にみる甲斐国<BR>14 古代国家の形成と文化<BR>15 総括評価:まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《電気電子システム工学科》
A-1:人としての常識を持ち,人の社会性を認識する
人間形成科目部門を通じて自分を取り巻く環境の中で円滑かつ持続的に活動を続けるための常識を身につけるとともに,テーマ別教養科目部門の内,「文化系」「社会系」「国際交流系」の科目を通じて歴史や様々な文化,社会の仕組みを理解し,社会人としての良識と倫理,多様な価値観を理解する広い視野を備える
 
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。