授業科目名
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雇用と法
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時間割番号
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L40038
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担当教員名
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大山 盛義
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開講学期・曜日・時限
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前期・火・II
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単位数
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2
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<対象学生>
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3年次生
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<授業の目的および概要>
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卒業後、多くの学生は就職し、また経営者も他人を雇用しながら自らの事業活動を展開します。その点で現代は「雇用社会」ともいえます。「雇用と法」では身近な例を通して雇用関係の法的ルールを学びます。<BR>日本の雇用を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。その中で、非正規社員(パートタイム・契約社員・派遣スタッフ)と不安定雇用、職場でのハラスメント、長時間労働、過労死・過労自殺、リストラ・失業・ワーキングプアなど社会問題化した雇用問題も生じてきています。本講義では、こうした問題にも言及しながら、企業の労務管理におけるコンプライアンスとは何か、雇用する側、される側それぞれの基本的な権利義務を理解することを目的とします。加えて、トラブルが生じた場合、それはどのように解決されるのか、また雇用における公正なルールとは何かを学習します。<BR>なお雇用関係は契約を基礎とするため、本講義では民法の知識を必要とします。本講義受講に際しては 「民法総論」「民法各論」の講義を履修しておくと理解が深まります。
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<到達目標>
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雇用・労働に関する基本的な法律及び判例について基本的な知識を獲得し、法律的思考方法を身につける。
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<授業の方法>
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毎回、レジュメを配布し講義形式で行うが、教員側からの一方通行にならないよう、問題について受講生の意見を求め議論を深めていく。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 試験:期末期 | 70 % | 法律及び判例についての正しい知識を身につけ、応用問題について法的論理で思考しているか。 | 2 | 試験:中間期 | 30 % | 法律及び判例についての知識が正しく身についているか。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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2015年度六法を必携すること。
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<テキスト>
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(未登録)
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<参考書>
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(未登録)
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<授業計画の概要>
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第1回:ガイダンス<BR> 労働法の概要 雇用社会の変化と労働法<BR><BR>第2回:労働関係の成立<BR> 募集・採用 採用内定 試用期間 労働契約締結と法規制<BR><BR>第3回:労働関係の当事者<BR> 労働者 使用者 労働組合 労働者過半数代表 <BR><BR>第4回:労働条件の決定と変更<BR> 就業規則 労働契約 労働条件の不利益変更 <BR><BR>第5回:労働時間(1)<BR> 労働時間とは フレックスタイム 残業<BR><BR>第6回: 労働時間(2)<BR> 休憩と休日 年次有給休暇<BR><BR>第7回:雇用形態の多様化と非典型労働契約<BR> 派遣労働者 パートタイマー アルバイト 有期雇用<BR><BR>第8回:賃金<BR> 賃金とは 最低賃金法 試験<BR><BR>第9回:労働者の人格権、<BR> 職場における平等 職場でのハラスメント<BR><BR>第10回:労働と安全・健康、<BR> 労働災害 通勤災害 労災補償制度<BR><BR>第11回:労働関係の変更・終了<BR> 配置転換 退職 解雇 リストラ<BR><BR>第12回:集団的労使関係(1)<BR> 労働組合 組合活動 団体交渉<BR><BR>第13回:集団的労使関係(2)<BR> 団体行動 不当労働行為<BR><BR>第14回:労使紛争とその解決制度<BR> 労働者個人のトラブルの場合 労働組合とのトラブルの場合<BR><BR>第15回:雇用関係法のまとめ 期末試験
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