山梨大学電子シラバス

授業科目名

国際関係論II

時間割番号

L40033

担当教員名

小松　志朗

開講学期・曜日・時限

前期・木・V

単位数

＜対象学生＞

３年次生

＜授業の目的および概要＞

おもに冷戦後の国際関係について、世界の構造的な変容という観点から学習する。我々が生きる21世紀初頭の世界は、これまでとどのような意味において異なるのか。経済、政治・安全保障、文化、技術等はもとより、新たに注目されるようになった諸領域をふくめ、グローバリゼーションの現状と諸課題を理解する。また、現代国際関係への主体的な関わりを意識しつつ、自らの世界像を構想していく基礎を形成する。

＜到達目標＞

国際関係の現実、歴史、理論について基本的な知識を習得し、それをもとに自分の考えを持てるようにする。また、そうするなかで、各自が将来も発展的な勉強を続けていけるように、様々な文献を読みこなせる読解力と広い視野を培う。

＜授業の方法＞

講義、受講生による発表・討論

＜成績評価の方法＞

No	評価項目	割合	評価の観点
1	試験：期末期	50 %	知識を問う問題と、論述問題からなる試験で評価する。
2	受講態度	50 %	授業への参加態度や課題の提出などを評価する。

＜受講に際して・学生へのメッセージ＞

授業は講義を中心に進めるが、受講生に発表や討論を求める場合もあるので、積極的な姿勢で参加してほしい。テキストは初回授業までに購入しておくこと。参考書は授業中に紹介する。

＜テキスト＞

村田晃嗣他, 国際政治学をつかむ, 有斐閣, ISBN:978-4641177123

＜参考書＞

(未登録)

＜授業計画の概要＞

第１回：オリエンテーション 　授業の内容と進め方を概説する。 第２回：国家vs. 非国家 　現代の国際関係の特徴としてしばしば指摘されるのは、国家が力を失い、非国家主体が力を強めている流れである。そうした見方がどの程度正しいのか、検討する。 第３回：国際関係と国内政治 　国際関係と国内政治の相互作用を解明する。　 第４回：国際関係における国家 　国際関係の中心にいる国家とは、そもそもどのような存在なのか。歴史をひもときながら改めて考える。 第５回：国際連合 　諸国家が作り上げた国際組織の代表例、国際連合の歴史と役割を見ていく。 第６回：地域統合 　EUを例にして、一定の地域内で諸国家が協力することの意義と限界について考える。 第７回：環境問題 　気候変動などの環境問題への国際的な取り組みを検証する。 第８回：人道的介入 ある国の一般市民の命を守るために、他国が武力行使に訴えることは許されるのか。代表的な事例を手がかりに考える。 第９回：文明の衝突 　「文明の衝突」という考え方の現実的妥当性を検討する。 第１０回：歴史の終わり 　「歴史の終わり」という考え方の現実的妥当性を検討する。 第１１回：理論を使って世界を見る（１） 　これまで学んできたことを、理論を使って深く掘り下げる。 第１２回：理論を使って世界を見る（２） 　これまで学んできたことを、理論を使って深く掘り下げる。 第１３回：理論を使って世界を見る（３） 　これまで学んできたことを、理論を使って深く掘り下げる。 第１４回：国際関係論のこれから 　一学問分野としての国際関係論の存在意義を、今改めて問う。 第１５回：総括評価：まとめ 　授業の内容をまとめ、理解度を確認する。