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授業科目名 特別講義III
時間割番号 L31006
担当教員名 田中 次郎/黒住 悟
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
3,4年
<授業の目的および概要>
Part 1 (田中次郎)<BR> 海洋生態系で重要な構成要素である藻類の系統や分類、また生態系で果たす役割を講義する。<BR><BR>Part 2(黒住 悟)<BR> 産業界から見た、生物を用いた水処理技術の実際について学習する。活性汚泥法汚水処理施設等の生物処理システム・プラントの設計から維持管理に関する知識を修得するとともに、生物を用いた水環境分野におけるビジネスモデル、研究開発から製品開発、事業化までの基本的な考え方を学ぶ。
<到達目標>
Part 1<BR>1. 藻類の生物界での系統的位置とその多様性を理解する。<BR>2. 藻類のうち海藻の分類や形態を理解する。<BR>3. 海洋生態系で藻場を構成する藻類に関する生態を理解する。<BR><BR>Part 2<BR>1. 排水処理および関連法令について基本的事項を理解する。<BR>2. 生物を用いた水処理技術の原理〜設備〜維持管理に関する技術的な基本事項を理解する。<BR>3. 生物を用いた水処理分野における研究開発、製品開発、事業化への企業の基本的な考え方を身につける。
<授業の方法>
パワーポイントでの講義中心で、必要により資料を配付する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %レポートにより授業内容の理解度を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
Part 1<BR> 「藻類学」という研究分野があります。「そうるいがく」と読んでください。<BR>また「藻場」は「もば」、「海草」は「海藻(かいそう)」と区別するために「うみくさ」と読みます。海の中の生物について理解しましょう。<BR><BR><BR>Part 2<BR> 生物に関する技術と企業における事業はどのような関係にあるのか。微生物を活用した水環境ビジネスとその実際について、産業界の視点から様々な事例を交えて実践的な講義をします。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 田中次郎著・中村康夫写真, 日本の海藻, 平凡社,
    (2002)
<授業計画の概要>
Part 1 (田中次郎)<BR>第1回:藻類の大系統<BR> 生物界における藻類の系統学的位置、藻類の多様性<BR>第2回:藻類の分類<BR> 藍色植物門、紅色植物門、黄色植物門、緑色植物門の分類<BR>第3回:海藻の分布<BR> 海藻の水平分布と垂直分布<BR>第4回:藻場の生態<BR> 大型褐藻の藻場、海草の藻場、ホンダワラ類の藻場の生態<BR><BR>Part 2 (黒住 悟)<BR>第1回:生物を用いた水環境浄化と関連法令<BR> 水浄化の基本原理と関連法令について、実設備あるいは現実に発生した事例を交えて産 業界の視点から概説する。<BR>第2回:生物処理の基本原理と処理方式<BR> 生物を用いた様々な水浄化技術と実際の導入事例について概説する。<BR>第3回:生物を用いた水処理プラントの設計<BR> 微生物を活用した水処理プラントの代表的な処理フロー・処理能力計算について概説  し、微生物プロセスの実用化に関する基本的な考え方を学習する。<BR>第4回:水環境分野における研究開発、製品開発<BR> 生物を用いた水環境分野での研究開発・製品開発等について、企業としての役割および 事業としての考え方について概説する。