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授業科目名
担当教員
防災工学II
鈴木 猛康
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274410 2 CE 3 前期 I
[概要]
防災工学とは自然災害による被害を防止・軽減するための構造物の設計、建設等のハード技術から、防災行政や防災計画、災害心理学等のソフト技術まで、幅広い知識を必要とする総合学である。防災工学?がその基礎を学ぶのに対して、次の大学院修士課程の実践教育につなぐ重要なステップとして、防災工学?では実際に防災工学が適用される場所や人の立場で防災の実務を知ってもらうことに重点を置いたカリキュラムとしている。授業形式は,座学だけでなく演習を取り入れた参加型の授業内容としている.<BR>本講義は選択科目であるが、土木環境工学科、大学院修士課程の6年一貫教育において、学科の特徴とする「災害に強い国づくり」の中核をなす講義であるので、全員に履修してもらいたい。
[具体的な達成目標]
災害対策の予防、準備、対応、復興の各段階において、土木環境工学の学術分野として学んだ構造工学、地盤工学、計画学等に加え、社会科学やマネジメントを加えた応用分野である防災工学の概念(全体像)を習得し、学生が将来進む各分野と防災工学がどのように関連するかを理解してもらう。
[必要知識・準備]
防災工学Iを履修していることが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %防災工学IIで習得すべき基本事項の理解度を評価する。 
2小テスト/レポート 20  %各段階で提出を要求するレポートの内容を評価する。 
3発表/表現等 30  %演習に取り組む積極性、発表を通して理解度を評価する。 
[教科書]
  1. とくに指定しない。
[参考書]
  1. 鈴木猛康, 巨大災害を乗り切る地域防災力, 静岡学術出版, ISBN:978-4-903859-70-5
  2. 鈴木猛康, 大災害から命を守る知恵、術、仕組み, 静岡学術出版, ISBN:978-4-86474-044-9
[講義項目]
第1回 イントロダクション(自然災害と災害対策の歩み)<BR>第2回 地震災害と防災<BR>第3回 水害と防災<BR>第4回 避難情報と避難<BR>第5回 土砂災害と防災<BR>第6回 地域防災<BR>第7回 防災ワークショップ(安否確認と人命救助)<BR>第8回 国、自治体の防災<BR>第9回 災害図上訓練(防災情報システム)<BR>第10回 災害図上訓練(自治体の災害対応)<BR>第11回 防災ましづくり<BR>第12回 防災に関わる法制度<BR>第13回 災害情報<BR>第14回 ICTと防災<BR>第15回 まとめと総括
[教育方法]
防災工学Iと同様、座学だけでなく演習を取り入れた教育によって、学生が実学としての防災工学を習得できるように配慮する。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
D.問題解析・分析能力
 土木環境工学の実験・実習における体験を通じて、現象の理解を深めるとともに、実験結果から工学的に意味のある情報を抽出するための解析・分析能力を習得する。
F.問題の把握および解決能力
 社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。
G.計画立案・管理・実行能力
 社会基盤整備において、地域社会・自然との調和、コスト・資源の最適な運用、品質の保証など様々な要求に応えることのできる計画を立案・管理・実行する能力を身につける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
[その他]
(未登録)