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授業科目名 量子力学
時間割番号 168304
担当教員名 舛谷 敬一
開講学期・曜日・時限 前期・金・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
目に見えない原子や電子などのミクロレベルでは我々の直観と反する現象が数多く存在する。このような現象を理解するために量子力学の基礎を学ぶ。また、量子デバイスなどの量子工学的応用についても知見を深める。
<到達目標>
1.光や物質の波動性と粒子性の意味について説明できる。<BR>2.シュレーディンガー方程式と波動関数の意味について説明できる。<BR>3.1次元問題に関するシュレーディンガー方程式の解を求めることができる。<BR>4.3次元問題に関するシュレーディンガー方程式の解の概要を説明できる。<BR>5.量子力学の一般的な枠組みを説明できる。<BR>6.同種粒子から成る系の量子力学的性質を説明できる。
<授業の方法>
講義。毎回、宿題を課す。宿題レポートの提出は次回授業の開始時とする。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %下記<授業計画の概要>に記す各項目に関連する基礎的な問題に答えられる。 
2試験:中間期 25  %下記<授業計画の概要>に記す1-7の項目に関連する基礎的な問題に答えられる。 
3小テスト/レポート 15  %宿題レポートを提出する。この提出を、その回の「授業に出席した」ことの必須要件とする。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
講義を聴くだけでなく,自分の手を動かして学習することが大切です.宿題はそのための一つの手段です.
<テキスト>
  1. 猪木慶治・河合光, 基礎量子力学, 講談社, ISBN:978-4-06-153240-3
<参考書>
  1. 猪木慶治・河合光, 量子力学 I, 講談社, ISBN:978-4-06-153209-X
<授業計画の概要>
1.前期量子論<BR>2.光と物質の波動性と粒子性<BR>3.シュレーディンガー方程式(1):波動関数とその解釈<BR>4.シュレーディンガー方程式(2):不確定性関係<BR>5.1次元の問題―束縛状態(1):井戸型ポテンシャル<BR>6.1次元の問題―束縛状態(2):調和振動子型ポテンシャル<BR>7.1次元の問題―反射と透過<BR>8.中間評価・まとめ<BR>9.3次元の問題―中心力場(1):軌道角運動量<BR>10.3次元の問題―中心力場(2):水素原子<BR>11.量子力学の一般的性質(1):ブラ・ケット記法<BR>12.量子力学の一般的性質(2):正準量子化<BR>13.角運動量とスピン<BR>14.同種粒子:フェルミオンとボソン<BR>15.総括評価・まとめ