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授業科目名 地域共生デザイン
時間割番号 L40050
担当教員名 大山  勲
開講学期・曜日・時限 前期・金・IV 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科 3年生
<授業の目的および概要>
地域計画学を基礎として、具体的に空間をデザインするための課題と解決方法を、都市・農村の個別空間(商業空間、交通空間、集落空間等)ごとに、さらに新しい計画側面(景観デザイン、観光、防災等)ごとに、地域社会共生および生産機能の視点から学ぶ。<BR>次に、地域計画学で学んだ計画制度の活用や上記の空間デザインを実現するための方法としての協働まちづくりについて、事例を通じてその方法と課題を学習する。
<到達目標>
1)地域空間デザインの理論と方法を理解する。<BR>2)都市及び農村の計画の抱える課題と解決策を「協働まちづくり」の事例を通じて地域協働と合意形成の視点から、理解する。
<授業の方法>
講義と調査・計画レポート課題を中心に授業を進める。実際に地域を観察し自身で分析・計画をおこなうことで地域計画は理解できるので、調査・計画レポートを課す。講義ではできるかぎり各地の実践事例を紹介する。それによって具体的な技法の知識を深めるとともに、計画技術を使う者の備えるべき、哲学・思想・倫理のあり方を考えてもらいたい。講義資料は事前にCNSを通じて配布するのでそれを予習し講義に臨んでほしい。講義中での解説を資料やノートに筆記していく形で講義をすすめる。講義後は関連する項目を参考書等で調べて復習し、知識を整理してほしい。<BR> なお、屋外での講義をおこなうかもしれません(このとき受講者と相談の上で他の時間を補講にあてるかもしれません)
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %課題の把握の正確さ、提案の完成度・論理性を評価する 
2受講態度 20  %授業中のディスカッションの内容を評価する 
3発表/表現等 20  %レポート課題発表の適切性を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
主体的な学習を期待しています。<BR>地域計画学、社会調査法を履修しておくこと。地域経営論を同時に履修することが望ましい。数理モデルの解説をするので、基礎数学を理解していることが望ましい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 山崎亮, コミュニティデザイン, 学芸出版社,
    (2011)

  2. 大江 正章, 地域の力―食・農・まちづくり, 岩波新書,
    (2008)

  3. 脇田祥尚, みんなの都市計画, 理工図書,
    (2009)

  4. 加藤晃他, 都市計画概論, 共立出版,
    (2006)
<授業計画の概要>
第1回:地域計画学で学んだ計画体系・計画制度の復習。計画とデザインプロセス。<BR>第2回:図面の見方と描き方(地図、地域計画と設計の図面)<BR>第3回:生産空間のデザイン:工業地域・農業地域・森林地域など<BR>第4回:交通空間のデザイン(1):交通計画手法、交通調査、交通需要予測、土地利用・交通モデル。<BR>第5回:交通空間のデザイン(2):交通施設計画、交通機関の特性、道路整備計画、新交通システム。<BR>第6回:居住空間のデザイン:居住空間史。都市住宅と農山漁村集落。道と広場・公園。<BR>第7回:商業業務空間のデザイン:商業発達史。商業・業務地区。中心市街地活性化。まちづくり三法。地方都市中心部活性化事例。ハフモデル。<BR>第8回:田園地域空間のデザイン:集落・森林・里山・農地の関係。過疎問題と解決努力。<BR>第9回:余暇生活と余暇空間:観光流動と観光地の計画。リゾート生活とリゾート地計画。ソフトツーリズム。都市と農村の交流。<BR>第10回:地域景観を活かす景観まちづくり:景観を把握するための基礎知識。景観まちづくり・景観デザインの事例。<BR>第11回:自然災害をかわす共生のデザイン:水害、震災、津波、火災の原因と被害のメカニズム、防災対策。<BR>第12回:協働まちづくりの実践事例(1):地域活性化のアイディアの事例。<BR>第13回:協働まちづくりの実践事例(2):地域の環境を守るためのルールづくり・組織づくりの事例。<BR>第14回:計画作成の学習。ケーススタディのための現地での調査・ヒアリングの実施。課題の整理、目標設定、対策案の作成。<BR>第15回:事例調査と計画デザイン案の発表とディスカッション。課題のある小地域を対象として、課題解決のための計画・デザインを検討。