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授業科目名 数理計画法
時間割番号 L40042
担当教員名 島崎 洋一
開講学期・曜日・時限 前期・月・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
線形計画法を中心として、待ち行列、日程計画、在庫管理、モンテカルロ法、意思決定支援など、オペレーションズリサーチの手法を学習する。これらは、社会現象の解析、企業の経営管理に適用可能である。具体的な問題を解くことを通して、問題解決の適用方法を身につける。たとえば、地域のエネルギーシステムに焦点をあて、モデリングにおける変数、パラメータ等を把握した後、表計算ソフトExcelのソルバー機能を用いて、最適化計算を学習する。実際に、自らがモデルを改良し、要素の変更に対応するシステムの挙動を体験しながら理解を深める。
<到達目標>
線形計画法を中心とした各種手法を理解することができる。<BR>課題に対して手法を適用し代替案を提供することができる。<BR>表計算ソフトExcelの関連機能を使いこなすことができる。
<授業の方法>
各トピックスに対する講義と課題提出を積み上げていく。<BR>講義の補足としてホームページによる情報提供を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %一定以上の出席者のみに行う。講義内容の理解度を問う。 
2小テスト/レポート 50  %レポート提出を重視し、課題に対する問題設定や論理的思考力を問う。 
3受講態度 20  %2/3以上の出席は単位取得の必要条件である。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
文系理系を問わず履修可能である。<BR>身近でわかりやすい題材をとりあげる。<BR>経営意思決定の具体的手法を学習することができる。
<テキスト>
  1. 大村 平, ORのはなし 経営意思決定のテクニック, 日科技連出版社, ISBN:978-4817122179
<参考書>
  1. 刀根 薫, オペレーションズリサーチ読本 増補版, 日本評論社, ISBN:978-4535781795
  2. 山地 憲治, システム数理工学 意思決定のためのシステム分析, 数理工学社, ISBN:978-4901683470
<授業計画の概要>
第1回:数理計画法とは<BR> 数理計画法の概要や特徴を理解することができる。<BR>第2回:線形計画法と非線形計画法<BR> 線形計画法と非線形計画法の特徴を理解することができる。<BR>第3回:表計算ソフトExcelのソルバー利用1<BR> 表計算ソフトによる最適化計算の方法を身につけることができる。<BR>第4回:表計算ソフトExcelのソルバー利用2<BR> 表計算ソフトを用いて最適化問題を解き、結果をまとめることができる。<BR>第5回:待ち行列1<BR> 待ち行列(M/M/1)の概要を理解し、計算することができる。<BR>第6回:待ち行列2<BR> 待ち行列(M/M/2)の概要を理解し、計算することができる。<BR>第7回:日程計画<BR> 日程計画PERTの概要を理解し、計算することができる。<BR>第8回:モンテカルロ法1<BR> 乱数を活用したシミュレーションの概要を理解することができる。<BR>第9回:モンテカルロ法2<BR> 表計算ソフトの関数やマクロを用いて、シミュレーションができる。<BR>第10回:意思決定と階層構造 <BR> 意思決定の階層分析法AHPを用いて、代替案を提示することができる。<BR>第11回:線形計画法の応用例<BR> 数理計画法の応用例として地域エネルギーモデルを理解することができる。<BR>第12回:総合課題1<BR> エネルギーモデルを改良し、新たに計算ケースの設定を行うことができる。<BR>第13回:総合課題2<BR> 計算結果をまとめ、レポートに一連の過程を記述することができる。<BR>第14回:総合課題の発表<BR> まとめたレポートを用いて他者にわかりやすく説明することができる。<BR>第15回:評価:総括・まとめ<BR> 講義内容に関する理解度を把握し、総括を行うことができる。