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授業科目名 植物生態学
時間割番号 L30047
担当教員名 安田 泰輔
開講学期・曜日・時限 後期・木・III 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部3年次生
<授業の目的および概要>
一生を同じ場所で過ごす植物は様々な工夫をしながら成長と繁殖を行い、物理的な環境条件と種間相互作用によって多様な群落が形成される。本講義では富士山の森林限界の成立と動態や溶岩流上のアカマツ林、人為的影響下に成立する草地環境とその管理方法、身近な雑草群落など山梨県の豊富な自然環境から、植物生態学の基礎および人間活動と自然環境の結びつきについて学ぶ。
<到達目標>
1)個々の植物種および植物群落の特徴や成立機構について理解する。<BR>2)具体例から様々な植物群落を学習し、人間活動との関連について理解する。
<授業の方法>
講義形式で授業を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %基礎の理解度と具体的な事例の説明力を評価するために、論述式、記述式試験を行う。 
2受講態度 50  %3/4以上の出席が単位取得の不可欠条件となる。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. M. Begonら著、堀 道雄監訳, 生態学, 京都大学出版会, ISBN:4-87698-606-1
<授業計画の概要>
第1回:植物の生活史<BR>種子、発芽、成長、開花など植物の生活史について理解する。<BR><BR>第2回:植物群落<BR>個体、個体群、群落といった階層構造と植物群落の多様さを理解する。<BR><BR>第3回:植物群落の構造<BR>群落を構成する種や地上部、地下部、形態的側面について理解する。<BR><BR>第4回:植物群落の分布と環境<BR>微地形や気候など様々なスケールでの植物群落の分布と、環境要因の関係を理解する。<BR><BR>第5回:植物群落の遷移と機構<BR>時間変化する植物群落の動態とその機構について理解する。<BR><BR>第6回:野外調査とデータ解析<BR>実際に野外で行う調査方法と得られたデータの取り扱いについて解説し、植物群落に対する多様なアプローチを理解する。<BR><BR>第7回:雑草群落<BR>身近な雑草群落の成り立ちや構成する種の特性について学習する。<BR><BR>第8回:草原1<BR>草原群落を対象として、群落の特徴と人間活動との関連性について学習する。<BR><BR>第9回:草原2<BR>火入れや刈取り、放牧といった草原の維持管理方法と群落の特性との関係について学習する。<BR><BR>第10回:富士山の植物群落1<BR>青木ヶ原樹海や剣丸尾溶岩流上のアカマツ林などを例に植物群落の成立について学習する。<BR><BR>第11回:群落の境界<BR>異なる群落間に成立するエコトーンについて学習する。<BR><BR>第12回:富士山の植物群落2<BR>富士山五合目周辺の森林限界付近の植物群落について学習する。<BR><BR>第13回:富士山の植物群落3<BR>長期的、広域的調査から富士山全体の植物群落の分布について学習する。<BR><BR>第14回:外来植物<BR>山梨県内の河川や小笠原諸島を例に外来植物が及ぼす影響について学習する。<BR><BR>第15回:評価:総括・まとめ