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授業科目名 環境保全学
時間割番号 L30042
担当教員名 坂本  康/新藤 純子/片岡 良太
開講学期・曜日・時限 後期・金・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
(概要)自然と社会との共生を可能とするために必要となる、自然に配慮した保全計画の立案技能の習得に向け、保全管理に必要な事項を学ぶ。「環境マネジメント実習」で必要となる内容を含む。<BR>(全15回)<BR>(坂本 康/8回)自然環境保全のために人間社会が行っている環境計画の視点、水質保全計画(廃水・廃棄物の処理・処分を含む)、LCAなどについて学ぶ。<BR>(新藤純子・片岡良太/7回)農業活動に伴う物質の循環と収支、農業活動が水、土壌、大気環境に与える影響とその軽減策などについて学ぶ。
<到達目標>
下記の能力を身につけることを目標とします。<BR>・人間社会が自然に与える影響を最小化するための計画手法、技術の基本的考え方を説明できる。
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。後半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
2試験:中間期 50  %一定以上の出席者のみに試験を行う。前半の内容について、理解度と応用力を評価するために記述式試験を行う。到達目標に示した項目に対する基本的理解度と論理性を評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高校理科のさまざまな科目の基本知識が必要である。また、大学で習う地球科学、物理学、化学、生物学に関係する科目の知識も必要になる。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回:環境計画への視点1:環境問題の歴史と構造(担当:坂本)<BR>授業内容:環境問題の歴史、環境汚染の構造<BR>第2回:環境計画への視点2:環境保全のための世界的動き(担当:坂本)<BR>授業内容:環境保護のための国際条約、国際的制度<BR>第3回:環境計画への視点3:環境倫理と計画・設計(担当:坂本)<BR>授業内容:自然保護思想、環境倫理の考え方、計画・設計に必要な事項<BR>第4回:水質保全計画1:上水道と水源(担当:坂本)<BR>授業内容:上水道の計画、上水道の水源・水質・処理<BR>第5回:水質保全計画2:下水道と水処理(担当:坂本)<BR>授業内容:下水道の計画、下水道の水質・処理<BR>第6回:廃棄物処理計画:一般廃棄物と産業廃棄物(担当:坂本)<BR>授業内容:廃棄物の種類、廃棄物処理の計画・技術<BR>第7回:環境管理(担当:坂本)<BR>授業内容:ISO14000シリーズ、LCA、暴露アセスメント<BR>第8回:前半部分の試験及び総括(担当:坂本)<BR>第9回:農業活動と環境保全-1:食料生産・消費による窒素リンのフローと水質影響(担当:新藤)<BR>授業内容:農業の窒素とリンのバランスと環境負荷、食料生産・輸出入・消費に伴う地域・国レベルでの窒素の循環・収支の推定、地下水、河川水質への影響の評価<BR>第10回:農業活動と環境保全-2:農業からの温室効果ガスの発生と制御(担当:新藤)<BR>授業内容:農業活動に関係する温室効果ガスの種類・発生量の推定と制御する方法<BR>第11回:農業活動と環境保全-5:環境保全の視点でのバイオマスエネルギー(担当:新藤)<BR>授業内容:バイオマスエネルギー利用の現状・将来と環境保全の視点からの問題点、LCAによる評価<BR>第12回:農業活動と環境保全-3:農薬の生態リスク(担当:片岡・新藤)<BR>授業内容:農業活動で用いる化学物質の役割、化学物質の水生生物への影響と生態リスクの考え方<BR>第13回:農業活動と環境保全-4:環境浄化のための微生物利用(担当:片岡)<BR>授業内容:残留性農薬の動態と土壌汚染の現状、微生物による農薬の分解、土壌の浄化技術<BR>第14回:農業活動と環境保全-6:農業環境問題のトレードオフ (担当:新藤)<BR>授業内容:農業による環境負荷を低減させるための対策・技術とそのトレードオフ、食料生産と環境保全を両立させるための考え方<BR>第15回:後半部分の試験及び総括