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授業科目名 言語心理学
時間割番号 162063
担当教員名 仲本 康一郎
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
日本語教員養成プログラムの必修科目です。<BR>1-4年次
<授業の目的および概要>
言語心理学の領域を概観し、この分野の基本的な問題と考え方を身につけることを目的とします。具体的には、ことばの習得と理解の問題を中心に、言語学と心理学の知見を交えて多角的に考察します。 
<到達目標>
言語心理学の主要なテーマである言語理解と言語習得の諸問題について基本的な知識を得、日本語教育への応用可能性について考えられるようになること。
<授業の方法>
言語心理学の基本的な問題と考え方について、毎回異なるテーマを取り上げて議論します。授業は講義形式で行いますが、できるだけ受講生とともに考える時間を持ちたいと思っています。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %言語理解過程に関する基本的な知識と考え方を習得しているかどうか。 
2試験:中間期 40  %言語習得論に関する基本的な知識と考え方を習得しているかどうか。 
3受講態度 20  %授業活動に積極的に参加しているかどうか。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
私たちはどのようにしてことばを学んでいるのか、またことばを使ってどのようにコミュニケーションを行っているのかといったことは考えたこともない人がほとんどでしょう。この授業では、これらの問題を人間の心と脳のメカニズムの問題として考察していきます。ことばと心理、ことばと文化、コミュニケーションといった問題に関心のある人に受講を勧めます。
<テキスト>
  1. 今井むつみ, 言語と思考, 岩波新書, ISBN:9784004312789
  2. 白井恭弘, 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か, 岩波新書, ISBN:9784004311508
<参考書>
  1. 佐々木泰子(編), ベーシック日本語教育, ひつじ書房, ISBN:9784894762855
  2. 岡本真一郎, 言語の社会心理学, 中公新書, ISBN:9784121022028
<授業計画の概要>
1.ガイダンス<BR>2.人間と言語:言語学入門<BR>第1部 心理言語学 <BR>3. 音声と文字の知覚<BR>4. 単語と辞書<BR>5. 文理解と文産出<BR>第2部 認知言語学<BR>6. カテゴリー化<BR>7. 言語と経験<BR>8. 比喩と理解<BR>第3部 言語理解過程<BR>9. 発話理解過程<BR>10. 会話理解過程<BR>11. 文章理解過程<BR>第4部 言語習得<BR>12. 母語の獲得<BR>13. 第二言語習得論<BR>14.言語と思考:言語相対論<BR> 15.総括評価とまとめ