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授業科目名 スペイン語中級II(総合B)
時間割番号 062424B
担当教員名 渡邉 暁
開講学期・曜日・時限 後期・木・I 単位数 2
<対象学生>
スペイン語中級(総合A,B)を前期履修した人。後期からの履修は認めません。
<授業の目的>
昨年度からはじまったスペイン語中級の授業、甲府キャンパスでの授業は、総合Aと総合Bという区分になっています。昨年度色々と試行錯誤した結果、総合Aは文法的にもゆっくり目でラテンアメリカ地域研究の色彩の濃い、比較的間口の広い授業とし、この総合Bの授業は、本当にスペイン語に真剣に取り組める人を対象とした、レベルの高い授業とすることにしました。前期の半年間で基本的な文法をおさえ、後期には講読や映画鑑賞など、その知識を活かして実際にスペイン語にふれる授業を展開していきます。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1能力と技能スペイン語の文章を実際に読んでいくことを通して、前期に習った文法の知識の定着を計り、同時に文法体系の持つ意味を考えていきたいと思います。
<授業の方法>
日常的な(とはいえ文法的には高度な)会話表現を学んだり、短めの文章を読んだりすることを通して、スペイン語の運用能力をつけていきます。具体的には、サンドラ・シスネロスというメキシコ系アメリカ人の作家が書いた「マンゴー通りの家」という本を、辞書を引きながら読んでいく予定です。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %スペイン語の簡単な作文や、読んだ文章への感想などの課題の提出を随時求めます。 
2受講態度 50  %普段の授業への積極的な参加を求めます。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
この授業は、非常勤講師として教えた別の大学で担当してきた、スペイン語講読の授業を参考に組み立てていく予定でいます。伝統的な外国語の講読の授業というと、辞書を引いて予習くることが参加の前提ですが、この授業では少なくとも最初のうちは、予習は求めず、逆に授業時間の中で辞書を引いてもらい、単語を調べる練習をしてもらうところから、始めたいと思います(スペイン語は動詞を筆頭に語形変化が多く、なかなか辞書を引いてもそのままではのっていない単語も多いためです)。そんな練習を3ヶ月間続けることで、スペイン語に限らない、外国語のテクストを読む訓練を積んでもらいたいと思います。もちろん適宜、会話表現などの要素も入れていき、皆さんのスペイン語を様々な側面から鍛えていきたいと思っています。
<テキスト>
  1. Sandra Cisneros, La casa en Mango Street, Vintage, ISBN:978-0679755265,
    (教科書は夏休み前にまとめて注文するので、生協等で購入する必要はありません。)
<参考書>
  1. Sandra Cisneros, The House on Mango Street, Vintage, ISBN:978-0679734772,
    (オリジナルの英語版です。もしこの機会に英語も勉強してみよう、という方には、読み比べをおすすめします。)

  2. 高垣 敏博(編集代表), ポケットプログレッシブ 西和・和西辞典, 小学館, ISBN:978-4095061313
<授業計画の概要>
第1回 イントロダクションと文法の復習(過去形を中心に)<BR>第2回 メキシコからアメリカへの移民について(作品の予備知識)<BR>第3回 La casa en Mango Street講読-1<BR>第4回 La casa en Mango Street講読-2<BR>第5回 La casa en Mango Street講読-3<BR>第6回 メキシコ系アメリカ人の社会についての映画-1<BR>第7回 La casa en Mango Street講読-4<BR>第8回 La casa en Mango Street講読-5<BR>第9回 La casa en Mango Street講読-6<BR>第10回 メキシコ系アメリカ人の社会についての映画-2<BR>第11回 La casa en Mango Street講読-7<BR>第12回 La casa en Mango Street講読-8<BR>第13回 これまで読んできた内容についてのディスカッション/レポート準備<BR>第14回 La casa en Mango Street講読-9/レポート個別相談<BR>第15回 La casa en Mango Street講読-10/期末レポート提出