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授業科目名 企業と法
時間割番号 L40037
担当教員名 稲田 和也
開講学期・曜日・時限 後期・木・V 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科2年生
<授業の目的および概要>
現代社会では経済活動や雇用において企業が重要な役割を果たしている。また、学生の多くは、卒業後企業に就職し、あるいは起業を目指すこともありうる。「企業と法」では、企業の最も一般的な形態である株式会社に関する法制度−主として会社法−を学習し、経営者や幹部従業員として株式会社を運営するための基礎的知識を身につけることを目標とする。<BR>講義前半では、企業の法的な性格や特徴を理解することを目的として、設立、機関、株式についての基本的な事項を一通り学習する。後半では、企業に関する現代的な問題を理解するため、組織再編や新株予約権などの発展的な事項および商取引を規律する商行為法の概要について学習する。
<到達目標>
株式会社の基本的な仕組みを理解し、会社の運営にかかわる機関の権限・責任および出資としての株式に関する正確な知識を取得すること。具体的には、会社法条文の正確な引用はもちろんのこと、実例をあげて説明できるようになること。
<授業の方法>
講義方式<BR>1.講義形式を基本とするが、講義中自ら考える習慣や復習のために問答式の双方向のやり取りを適宜導入する。<BR>2.ノートの整理等の復習がなされていることを前提として講義を進行する。また、特に予習を求める場合は講義中に指示する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %会社法上の概念を正確に理解しているかどうかを評価する。特に条文の引用や例示などが正確であることを評価上重視する。 
2受講態度 20  %授業への積極性、問答式への回答(正誤は重視しない)などを加点方式で評価する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1.テキストは指定しない。必要に応じてレジュメを配布する。<BR>2.六法持参のこと。コンパクト型のもので可。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 近藤光男ほか, 基礎から学べる会社法, 弘文堂, ISBN:978-4-335-35458-8
  2. 弥永真生, リーガルマインド会社法, 有斐閣, ISBN:978-4-641-13628-1
  3. 会社法判例百選[第2版]別冊ジュリスト 205, ISBN:978-4-641-11505-7
<授業計画の概要>
第1回:ガイダンス。会社法の意義・商事法の体系<BR>第2回:会社の設立(株式会社の設立の手順を通じて、基本的な機関や定款、商業登記の概要を学習する。)<BR>第3回:会社の機関1(株主総会の役割や権限を学習する。併せて、株主の権利に  も言及する。)<BR>第4回:会社の機関2(株式会社の基本的な機関である取締役(会)と監査役(会)の役割を学習する。)<BR>第5回:会社の機関3(会社法が想定する機関設計を学習するとともに、その他の機関の役割を学習する。)<BR>第6回:株式1(普通株式の意義や譲渡、単元制度など関連する規律を学習する。)<BR>第7回:株式2(普通株式以外の株式について学習する。)<BR>第8回:中間まとめ(予備回)<BR>第9回:新株発行・自己株式・新株予約権(株式の関する発展的事項として新 株発行、自己株式や新株予約権の意義や各種の規制を学習する。<BR>第10回 組織再編(会社法上の組織再編やM&Aの仕組みついて学習する。)<BR>第11回 取締役等への責任追及(株主や第三者に対する取締役等の責任と責任追及の手続について学習する。)<BR>第12回 会社法会計(会社法が定める会計規則について学習する。)<BR>第13回 会社法が定める会社の諸形態(委員会設置会社、持分会社などの特徴を学習する。)<BR>第14回 商人の営業と商行為(商法上の「商人」の意義および商行為にまつわる各種の規律について学習する。)<BR>第15回 総まとめ<BR><BR>なお、学生諸君の理解度、興味に応じて、上記予定を変更する場合がある。