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授業科目名 社会調査法
時間割番号 L40036
担当教員名 北村 眞一
開講学期・曜日・時限 後期・火・VI 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部地域社会システム学科2年生.
<授業の目的および概要>
人間と人間の共生の観点から地域社会を理解し,地域経営の方法を検討するために基礎となる地域住民の心理,意識,行動などを調査する科学的方法を学習する.社会調査と地域計画に関わる具体的事例を取り上げながら,社会調査の方法と意義を学ぶ.ヒアリング調査の手法,意識調査の計画と実施,データ解析などについて学び,社会調査を用いて現実社会を分析する能力を身につける.個人又はグループ作業により体験的に学習する.
<到達目標>
1)社会科学における量的・質的データの科学的分析方法の理論と実践手法を体験し理解する.<BR>2)体験を通じて調査の限界と有効性を理解する.
<授業の方法>
 講義による.毎回の講義の終了時にリアクションペーパーの作成・提出による講義の理解度の確認.講義と質問による相互の意見交換により,理解度を確認.画像スライド(PPT)や資料配付による理解の補助.成果のレポートと発表による分析能力とプレゼンテーション能力の学習.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %質的調査のレポート.評価基準:分析の適切さ. 
2発表/表現等 60  %2)学生対象の質問紙調査レポートとその発表.評価基準:調査方法計画内容の理解度. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 統計を活用するので統計学を理解していることが望ましい.
<テキスト>
  1. 森岡清志, ガイドブック社会調査, 日本評論社, ISBN:978-4535582323
<参考書>
  1. 佐藤郁哉, フィールドワークの技法, 新曜社, ISBN:978-4788507883
  2. 佐藤郁哉, 組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門, 有斐閣, ISBN:978-4641161689
  3. 山浦晴男, 住民・行政・NPO協働で進める最新地域再生マニュアル, 朝日新聞出版, ISBN:978-4022507396
  4. 結城登美雄, 地元学からの出発, 農文協, ISBN:978-4540092145
<授業計画の概要>
第1回:<BR>講義概要.社会調査とその枠組み.目的、種類と方法.専門用語.<BR>第2回:<BR> 様々な情報収集.インターネット情報と自治体のホームページ.市民意識の調査報告集.本音を語るか.時代で変化する意識.<BR>第3回:<BR> 様々な情報収集.マーケティング調査の手法.マスコミなどに影響を受ける心理.<BR>第4回:<BR> まちづくりと住民参加によるワークショップ.参加者の募集と指名.現状の観察と整理,課題の抽出と解決策の検討,計画の策定.<BR>第5回:<BR> 質的調査の準備とフィールド調査.利用者の行動観察調査とヒアリング.行政・団体・企業等へのヒアリング.<BR>第6回:<BR> 質的調査の分析方法.文章の分析とキーワード抽出.KJ法と発展技法,新QC7つ道具.<BR>第7回:<BR> 質的調査の実施.第8回:<BR> 質的調査の結果報告と講評.第9回:<BR> 質問紙調査の具体的方法.調査の目的と対象.答えたくなる調査用紙の作成.サンプリング手法.配布と回収.WEBを活用した調査.質問と解析の対応.<BR>第10回:<BR> 社会調査の事例.世論調査.県民意識調査.社会科学論文研究の調査.WEB調査.支持率調査.<BR>第11回:<BR> 仮説の構築と仮説の検証の統計的手法.要因分析.統計的データ解析の方法.コンピュータ・プログラムの活用.<BR>第12回:<BR> 質問紙調査の実施.<BR>第13回:<BR> 調査結果の分析と整理.エクセルの活用.<BR>第14回:<BR> 成果報告及び質疑,講評と解説.<BR>第15回:<BR> 成果報告及び質疑,講評と解説.