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授業科目名 統治機構論
時間割番号 L40016
担当教員名 石塚 迅
開講学期・曜日・時限 前期・火・III 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部地域社会システム学科
<授業の目的および概要>
「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていないすべての社会は、憲法をもたない」とかつて「フランス人権宣言」が謳ったように、憲法の統治機構と人権保障とは密接不可分の関係に立つ。本講義では、人権保障との関連を意識しつつ、日本国憲法の統治機構について学習する。具体的には、国民主権・権力分立といった統治機構の基本理念、立法・行政・司法の制度設計および現実の運用、憲法改正、平和主義と国際貢献を扱う。
<到達目標>
1)日本国憲法が定める統治機構について、基礎・専門知識を修得する。<BR>2)日本国憲法が定める統治機構が制度上・運用上抱える問題点を理解し、その改善方法を探る思考力を養成する。
<授業の方法>
講義形式で行うが、随時、質疑応答と討論の時間も設けたい。受講生の興味関心に最大限配慮する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %中間期または期末期に1回。知識の定着を問う。 
2小テスト/レポート 30  %中間期または期末期に1回。記憶力よりも思考力・発想力を重視する。 
3受講態度 30  %授業への参加意欲。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特になし。
<テキスト>
  1. 松井茂記, 日本国憲法を考える(第2版), 大阪大学出版会,2009年, ISBN:9784872592924
<参考書>
  1. 初宿正典他編著, 目で見る憲法(第4版), 有斐閣,2011年, ISBN:9784641131040
  2. 渋谷秀樹・赤坂正浩, 憲法2統治(第4版), 有斐閣,2010年, ISBN:9784641124011
  3. その他は、授業時に随時紹介する。
<授業計画の概要>
第01回:ガイダンス<BR>第02回:統治機構の原理(権力分立)<BR>第03回:国民主権(主権の意味、憲法制定権力)<BR>第04回:選挙と政党(選挙の諸原則、選挙制度、議員定数不均衡問題)<BR>第05回:国会(1)(国会の地位・組織、二院制)<BR>第06回:国会(2)(国会と議院の権能、立法過程、予算、国政調査権)<BR>第07回:内閣(議院内閣制、内閣の地位・組織・権能、衆議院の解散)<BR>第08回:裁判所(1)(司法権の意味、裁判の仕組み)<BR>第09回:裁判所(2)(司法権の独立、司法権の限界)<BR>第10回:裁判所(3)(違憲審査権、憲法保障)<BR>第11回:平和主義(1)(憲法第9条と自衛隊をめぐる議論)<BR>第12回:平和主義(2)(国際貢献、戦後補償)<BR>第13回:憲法改正を考える<BR>第14回:調整日(受講生の興味関心・リクエストに応じて取りあげるテーマを決める)<BR>第15回:まとめ(総括)<BR><BR>※受講生の興味関心に応じて、授業内容・進行については弾力的に対応したい。<BR> 講義室の問題がなければ、法律学に関する映画・ビデオを鑑賞したいと考えている。<BR> 可能であれば、地方議会見学も実施したい。