授業科目名
|
遺伝科学概論
|
時間割番号
|
L10018
|
担当教員名
|
宮川 洋三
|
開講学期・曜日・時限
|
後期・水・III
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
(未登録)
|
<授業の目的および概要>
|
ここでは生命工学にとって最も重要な遺伝科学の基礎を平易に解説し、生命現象を遺伝学の立場から理解するための基本的な知識と考え方を修得させる。<BR> 遺伝情報がどのように親から子へ伝播し、その遺伝情報に基づいてどのようにタンパク質が生成され、そのタンパク質によってどのように細胞が形成されるかを学習する。<BR> すなわち、遺伝子の本体であるDNAの構造と複製の過程、DNAの情報に基づいてRNAが生成する転写の過程、そしてRNAの情報に基づいてタンパク質が生成する翻訳の過程を理解する。さらに各過程が細胞の増殖、あるいは環境への適応にあたってどのように調節されるか、その仕組みについても合わせて学習する。
|
<到達目標>
|
1.形質を決める情報源としての遺伝子とは何かを理解する。<BR>2.遺伝子の本体であるDNAの構造と複製を理解する。<BR>3.染色体の構造と機能を理解する。<BR>4.遺伝情報の発現(転写と翻訳)過程とその調節機構を理解する。<BR>5.タンパク質の細胞内輸送、分泌機構をを理解する。
|
<授業の方法>
|
講義
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 試験:期末期 | 40 % | 評価の観点:講義内容についての理解度、問題意識 | 2 | 試験:中間期 | 20 % | 評価の観点:講義内容についての理解度、問題意識 | 3 | 小テスト/レポート | 10 % | 出席点および必要に応じて小テスト・レポート | 4 | 受講態度 | 10 % | 評価の観点:講義中に提示された問題への取り組みの積極性 | 5 | 発表/表現等 | 20 % | 評価の観点:講義中に提示された問題への取り組みの積極性 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
|
<テキスト>
|
(未登録)
|
<参考書>
|
- リッター, せい, 東京化学同人, ISBN:4807904981
- クロ- , 遺伝学概説,, 培風館, ISBN:4563038776
|
<授業計画の概要>
|
第1回:序論:遺伝形質を決める情報源としての遺伝子<BR> ――メンデルの法則から遺伝子へ<BR><BR>第2回:遺伝因子としてのDNA<BR>――鋳型表面の概念:DNAの発見からAveryの実験へ<BR><BR>第3回:DNAの二重らせんと遺伝暗号の解読 (Ch-16.1.2)<BR> ――分子生物学の幕開けとしての意義<BR><BR>第4回:「遺伝」を担うもの (Ch-16.3)<BR> ――細胞、染色体、核、及び核酸<BR><BR>第5回:核酸とDNA・RNA(Ch-16.3.4.5)<BR> ――生物の分類(ウイルス、細菌、植物・動物)と核酸<BR><BR>第6回:遺伝子と遺伝現象 (Ch-17.4)<BR> ―――DNAの半保存的複製と細胞分裂(細胞周期)<BR><BR>第7回:遺伝学の基礎<BR> ―――演習とまとめ<BR><BR>第8回:セントラルドグマ (Ch-17, 18)<BR>―――DNAの転写から翻訳へ<BR><BR>第9回:mRNAとtRNA<BR><BR>第10回:遺伝子の発現と制御 (1)<BR> ―――転写の機構と制御 (Ch-17)<BR><BR>第11回:遺伝子の発現と制御 (2)<BR> ―――翻訳の機構と制御 (I) (Ch-18)<BR><BR>第12回:遺伝子の発現と制御 (2)<BR>―――翻訳の機構と制御 (II) (Ch-18)<BR><BR>第13回:遺伝子の発現と制御 (3)<BR> ―――転写後および翻訳後の修飾<BR><BR>第14回:タンパク質の細胞内輸送と分泌<BR>―――小胞体、ゴルジ体の構造と機能<BR><BR>第15回:評価:総括・まとめ
|