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授業科目名 生体触媒学
時間割番号 L10017
担当教員名 宇井 定春
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
生命工学科2年次
<授業の目的および概要>
酵素はタンパク性の生体触媒であるが、酵素の働きなくしては、生物の基本である代謝はもちろん、子孫を増やすこともできない。酵素の働きの中で最も重要な、 基質特異性と反応の加速を中心に、その様々な特徴や性質を学ぶ。また、付随する生化学の基礎的事項の知識についても習得する。
<到達目標>
卒業論文において文献内容が理解できる程度の知識を習得する。
<授業の方法>
OHP、PPT等の視覚的教材を使用する。<BR>また、適宜、プリントの配布を行う。<BR>授業アンケートの結果を参考に、可能な限り平易にした視覚的教材を利用する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %講義全体の習得度 
2試験:中間期 30  %授業内容の理解度 
3小テスト/レポート 20  %授業内容の理解度 
4受講態度 20  %欠席は減点する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
基礎知識として、高等学校生物レベル(生物IB)の内容を理解、修得しておくことが望ましい。
<テキスト>
  1. リッター生化学, 東京化学同人, ISBN:4807904981
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1. タンパク質 (タンパク質の一般的性質、一次構造、二次構造、三次構造、四次構造)<BR>2. 変性、構造−機能相関と進化<BR>3. ミオグロビン、ヘモグロビン、コラーゲンとαケラチン、免疫グロブリン (抗体)<BR>4. タンパク質と栄養、X線回折、核磁気共鳴分光法<BR>5. 酵素 (酵素の命名法と分類、反応速度)<BR>6. 酵素の単位と酵素活性の測定、酵素の一般的な性質<BR>7. 酵素−基質相互作用、酵素の反応速度論<BR>8. ミカエリス−メンテンの式、代謝回転数とkcat、KmとVmax<BR>9. 酵素阻害剤と基質阻害、アイソザイム<BR>10. アロステリック酵素とフィードバック阻害、プロテインキナーゼとホスホプロテイン11. ホスファターゼ、酵素前駆体とタンパク質の消化、多酵素系、キモトリプシンの触媒機構<BR>12. チロシンtRNA合成酵素の触媒機構、医学におけるタンパク質の利用<BR>13. ビタミン、ホルモンから代謝へ (ビタミンの性質、構造、および機能、ビタミンと健康、ホルモンとシグナル伝達)<BR>14. 代謝、エネルギー代謝の概略その1<BR>15. 代謝、エネルギー代謝の概略その2