授業科目名
|
生体物質論
|
時間割番号
|
L10008
|
担当教員名
|
宮川 洋三
|
開講学期・曜日・時限
|
前期・金・IV
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
2年生
|
<授業の目的および概要>
|
生物体を構成する物質(生体物質)を探索・解析し、それらの相互作用・相互関連等を明らかにすることにより生物の様々な営み、生命現象を分子レベルで説明することにおいて、20世紀後半から現在までの生化学分野の研究はきわめて多大な成功を収めた。本講義では、こうした現代生化学の成果を理解するための基礎となる生体物質についての正確な知識を習得することを目的とする。また、生命現象を理解するうえで不可欠な「水」の重要性とともに、生体物質のうち、タンパク質を構成するアミノ酸をはじめ、エネルギーの源となる炭水化物を構成する糖、遺伝子(核酸)を構成するヌクレオチド等について学ぶ。
|
<到達目標>
|
・あらゆる生命現象における「水」分子の重要性を物理化学的に説明できるようにする。<BR>・「酸」「塩基」の概念を正しく理解し、これに基づき「緩衝作用」「緩衝液」の意味を正確に説明できるようにする。<BR>・ 生体物質としてあげられる高分子のうち、タンパク質を構成するアミノ酸をはじめ、エネルギーの源となる炭水化物を構成する糖、遺伝子(核酸)を構成するヌクレオチド等についての基本的分子構造の特徴をよく理解する。 <BR>・さらにこれらの分子が、今後種々の講義で学ぶ様々な生命現象(呼吸、エネルギー獲得、遺伝等々)とどのように関わるかについて、本講義で学んだ個々の分子の基本構造を出発点として、それらの相互作用や化学反応等、物理化学的、生化学的な基礎知識に基づいて的確に説明できるようにする。
|
<授業の方法>
|
講義、一部 予習を兼ねた課題研究発表
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 試験:期末期 | 40 % | 講義内容についての理解度、問題意識 | 2 | 試験:中間期 | 10 % | 講義内容への関心と理解度 | 3 | 小テスト/レポート | 10 % | 評価の観点:出席点および必要に応じて小テスト | 4 | 受講態度 | 10 % | 評価の観点:出席点および必要に応じて小テスト | 5 | 発表/表現等 | 30 % | 評価の観点:講義中に提示された問題への取り組みの積極性 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
(未登録)
|
<テキスト>
|
(未登録)
|
<参考書>
|
- リッター, 生化学, 東京化学同人
|
<授業計画の概要>
|
第1回:序論 (Chapter 1)<BR>第2回:水分子と水素結合 (Chapter 2)<BR>第3回:酸と塩基、Km<BR>第4回:緩衝液<BR>第5回:演習(1)<BR>第6回:アミノ酸 (Chapter 3)<BR>第7回:ペプチド<BR>第8回:実験法(クロマトグラフィー、電気泳動他)<BR>第9回:演習(2)<BR>第10回:炭水化物(1)単糖 (Chapter 6)<BR>第11回:炭水化物(2)二糖・多糖<BR>第12回:炭水化物(3)糖タンパクとムコ多糖<BR>第13回:ヌクレオチド (Chapter 7)<BR>第14回:ポリヌクレオチド<BR>第15回:評価:総括・まとめ
|