山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 細胞生理学
時間割番号 L10007
担当教員名 宇井 定春
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
生命工学科2年次生
<授業の目的および概要>
生物を扱う学問や産業に関わる全てにとって、その生命の基本単位である細胞の生理や代謝を学び理解することは極めて重要である。そのためには最初に単細胞生物である微生物について、そのベースとなる生命の原理的な諸機能を理解することが必要である。この基礎知識を持ってはじめて、多細胞を含めた生物全体についての、種々の反応を通した生命の成り立ちが見えて来る。また、細胞を取り扱うには、その基本として微生物における知識が必須である。要は微生物をベースに細胞機能の基本知識を習得することによりはじめて、生物細胞を理解し、目的に応じた生物細胞の操作制御が可能になる。
<到達目標>
卒業論文において文献が理解できる程度の知識を習得する。
<授業の方法>
OHP,PPT等の視覚的教材を使用する。また、適宜、配布プリントを用いる。<BR>これまでの授業アンケートの結果を参考に、可能な限り平易にした視覚的教材を利用する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %講義内容全体の修得度 
2試験:中間期 30  %授業内容の理解度 
3小テスト/レポート 20  %授業内容の理解度 
4受講態度 20  %欠席は減点する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高校の生物学教科書レベル(生物IB)の知識は各自学習されたい。
<テキスト>
  1. 有坂他訳, リッター生化学, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0498-1
<参考書>
  1. 山科郁男 監修, レーニンジャー新生化学 第3版, 広川書店, ISBN:4567244001
<授業計画の概要>
  1.微生物(細胞)の栄養1(増殖と栄養物質、エネルギー源と微生物)<BR>  2.微生物(細胞)の栄養2(増殖因子、栄養上の特徴、微生物定量法)<BR>  3.生育の動態1(増殖と死滅の測定、増殖経過、形態変化)<BR>  4.生育の動態2(同調培養、連続培養、生活環、死滅)<BR>  5.環境因子の影響1(温度と圧力、水素イオン濃度、浸透圧、静水圧、酸素)<BR>  6.環境因子の影響2(輻射、環境因子の相互作用、生物学的環境要因)<BR>  7.膜輸送 (細胞膜の機能、栄養素の輸送系、その他の輸送系)<BR>  8.物質代謝1(反応の熱力学、酸化と還元、好気的呼吸)<BR>  9.物質代謝2(嫌気的呼吸、発酵 (嫌気的代謝))<BR> 10.物質代謝3(光合成、光合成反応)<BR> 11.好気的環境での物質の循環<BR> 12.嫌気的環境の物質循環<BR> 13.共生<BR> 14.シグナル伝達、神経伝達物質<BR> 15.エネルギー代謝