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授業科目名 基礎生物学
時間割番号 L02007
担当教員名 宇井 定春
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
生命環境学部 全学科1年生
<授業の目的および概要>
 細胞とそれを構成する生体分子(核酸、タンパク質、糖質、脂質等)について、その多様性と性状を学ぶ。また、代謝やエネルギーを獲得するための生体反応に関して熱力学からの基礎的理解を含めて学習する。具体的な主項目として、生命現象と代謝の成り立ち、核酸の構造とその情報発現、タンパク質の構造、生体膜の構造と機能(膜輸送)、エネルギー生産、発生、情報(シグナル)伝達、そして進化と生命の起源などの観点から学習し、生物学の基礎知識と専門科目の履修に必要な専門基盤知識を習得する。
<到達目標>
 生命系分野の基礎として重要な生物学の知識を広く学習する。その結果、生物学の一般常識だけでなく専門の授業を学習して行く上で必要となる基礎用語やその概念を十分に理解できる学力を得る。
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %評価の観点:酵素全般の理解度を評価する。 
2試験:中間期 50  %講義内容の習得度確認と知識の定着確認を5回実施評価する。 
3受講態度 20  %講義ノートを評価する。私語は減点する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 高等学校で生物を履修していることが望ましいが、未履修の学生でも理解できるように解説する。しかし、特に未履修者は、1年生前期の生物系科目において、生物に関する知識を広めるよう最大限に努力すること。
<テキスト>
  1. 石川 統, 分子からみた生物学, 裳華房, ISBN:4785352043
<参考書>
  1. 石崎等訳, カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書(全3巻), 講談社, ISBN:4062576724
<授業計画の概要>
第1回:「授業内容」細胞の種類と特徴<BR>「到達目標」原核細胞と真核細胞の特徴、栄養やエネルギー獲得様式を理解する<BR>第2回:「授業内容」「到達目標」細胞構成物質(水、タンパク質、核酸、糖質と脂質)<BR>「到達目標」標記について専門用語を中心に理解する<BR>第3回:「授業内容」「到達目標」代謝とエネルギー1 (酵素、エネルギーとATP)<BR>「到達目標」標記について専門用語を中心に概念を理解する<BR>第4回:「授業内容」「到達目標」代謝とエネルギー2 (酸化と還元、光合成、呼吸)<BR>「到達目標」標記について専門用語を中心に概念を理解する<BR>第5回:「授業内容」代謝とエネルギー3 (生物学的仕事、窒素同化と窒素固定)<BR>「到達目標」標記について専門用語を中心に概念を理解する<BR>第6回:「授業内容」遺伝情報1(染色体とゲノム、DNAの複製)<BR>「到達目標」全体の基礎を理解するとともに専門用語を習得する<BR>第7回:「授業内容」遺伝情報2(転写、転写産物のプロセシング、翻訳)<BR>「到達目標」全体の基礎を理解するとともに専門用語を習得する<BR>第8回:「授業内容」遺伝情報3(遺伝子操作)<BR>「到達目標」プラスミド、制限酵素等の用語を含め遺伝子操作の原理を習得する<BR>第9回:「授業内容」発生現象1(配偶子形成と受精、初期発生)<BR>「到達目標」標記の基礎概念を習得する<BR>第10回:「授業内容」発生現象2(誘導、形態形成と遺伝子発現)<BR>「到達目標」標記の基礎概念を習得する<BR>第11回:「授業内容」情報伝達1(神経系、内分泌系)<BR>「到達目標」標記について生体制御の概念を習得する<BR>第12回:「授業内容」情報伝達2(免疫系、細胞内シグナル伝達)<BR>「到達目標」標記について生体制御の概念を習得する<BR>第13回:「授業内容」「授業内容」生命の歴史1(生命の起源)<BR>「到達目標」生物の歴史性から逆に生物の本質を理解する<BR>第14回:「授業内容」生命の歴史2(細胞の進化、分子進化の法則)<BR>「到達目標」生物機能の進化について理解する<BR>第15回:「授業内容」評価:総括・まとめ<BR>「到達目標」理解度の確認と小テストの結果を踏まえ知識の定着を得る