授業科目名
|
生命科学概論
|
時間割番号
|
L01014
|
担当教員名
|
大槻 隆司
|
開講学期・曜日・時限
|
前期・金・I
|
単位数
|
2
|
<対象学生>
|
生命環境学部2年生
|
<授業の目的および概要>
|
生命科学は、生命を取り巻く関連諸科学の総称であり、農学・環境科学・薬学・栄養学・医学・生命工学などは、生命科学を応用した学問分野である。本講義は、これら応用分野を学ぶのに必要な生命科学の基礎知識を習得することを目的とした生物学の概論である。細胞生物学、分子遺伝学、分子生物学の基礎を理解する。
|
<到達目標>
|
日常生活で接する様々なものにおいて、バイオが関与していないものを探すのが困難なほどになった今日、生命科学の基礎知識は現代に生きる我々にとって欠かせないものとなっている。本講義では、設計図であるDNAからRNA、タンパクを介して成り立つ細胞、ならびに細胞の集合体である個体に至るまで生命の基本を理解し、生命に関する倫理観を培うことを目標とする。
|
<授業の方法>
|
講義
|
<成績評価の方法>
|
No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
---|
1 | 試験:期末期 | 50 % | 理解度を評価するために論述式・記述式の試験を行う。 | 2 | 受講態度 | 40 % | 単位取得には3/4以上の出席が必須条件である。講義内容に対する積極的な発言や質問を高く評価する。 | 3 | 発表/表現等 | 10 % | 講義内容に対する積極的な発言や質問を高く評価する。 |
|
<受講に際して・学生へのメッセージ>
|
生命の基本から、生命科学の私たちの生活との関わりまで、理解しやすい講義を目指します。自分の中の総論的なイメージを作り上げられるように心がけてみてください。
|
<テキスト>
|
- 指定しない
|
<参考書>
|
(未登録)
|
<授業計画の概要>
|
第1回:生命の基本単位・細胞<BR>生命を支える基本単位である細胞とはどのようなものかについて概説する。<BR>第2回:生体物質の構造と機能1(炭水化物)<BR>炭水化物を中心としてその構造と生体内での役割を解説する。<BR>第3回:生体物質の構造と機能2(脂質)<BR>脂質を中心としてその構造と生体内での役割を解説する。<BR>第4回:生体物質の構造と機能3(核酸とDNA、RNA)<BR>DNA、RNAを中心としてその構造と生体内での役割を解説する。<BR>第5回:生体物質の構造と機能4(アミノ酸とタンパク)<BR>タンパクを中心としてその構造と生体内での役割を解説する。<BR>第6回:生命維持に必要な機能<BR>生命を支えるエネルギー物質、細胞膜を介した物質の移動や情報伝達などについて解説する。<BR>第7回:セントラルドグマは生命の根幹<BR>生命の根幹を担う複製、転写、翻訳について解説する。<BR>第8回:生体内機能を担う機械・酵素<BR>酵素の構造や性質、機能について解説する。<BR>第9回:生体内の物質流通・代謝<BR>様々な生体内物質の代謝について概説する。<BR>第10回:生命の連続性<BR>染色体、細胞分裂、細胞老化等について解説し、生命の連続性について論じる。<BR>第11回:生命操作の可能性と危険性<BR>ゲノム解析、クローン技術、遺伝子操作等について概説し、それらがもたらす善悪の側面について論じる。<BR>第12回:免疫と病気<BR>生体を護る免疫と感染症や癌、遺伝子疾患の基礎知識を概説する。<BR>第13回:生命と産業<BR>バイオテクノロジーがもたらす恩恵と、産業ならびに私たちの生活との関係について概説する。<BR>第14回:生命と環境<BR>地球環境問題や生物多様性と私たちの関わりについて概説する。<BR>第15回:総括、まとめと評価
|