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授業科目名 理数学習教材開発論
時間割番号 550205
担当教員名 堀  哲夫/中村 享史/早川 健
開講学期・曜日・時限 後期・火・VI 単位数 2
<対象学生>
教育実践創成専攻 1・2年生
<授業の目的および概要>
授業実践における学習教材のあり方や重要性について考察する。算数・数学科や理科の学習教材について日本や諸外国の教科書分析を通して、その現状を把握し、授業実践における学習教材の重要性について考察する。また、算数・数学科や理科の学習教材について、効果的な学習教材が具備すべき諸条件について、グループ討議などで検討する。実際に、算数・数学科や理科における効果的な学習教材を開発し、実際の授業実践での活用を図っていく。開発した学習教材を用いて、模擬授業を行い、その効果や課題を検討する。
<到達目標>
(ストレートマスター)<BR>・学習教材を多面的に比較検討し問題点と改善点を明確にする。<BR>・ 授業実践の中で用いられる適切な学習教材の視点を明確にし、適切なものを選択する。<BR>・ 実際の学習教材に関して効果的な利用ができるよう改善し、開発する。<BR>(現職教員)<BR>・学習教材を多面的に比較検討し問題点と改善点を明確にする。<BR>・ 自らの経験に照らし合わせ、授業実践で用いる学習教材を改善したり開発したりする。<BR>・ 改善や開発した学習教材の効果を模擬授業などで検証する。<BR>・ 適切な学習教材を用いて他の教師にその効果を指導する。
<授業の方法>
講義と演習が中心となり3名の教員が常時共同で授業を行う。学習教材に関する理論的検討だけではなく、その問題点を明確にしつつ実際に学習教材を開発し、発表・討論及びその試行には全員が参加する。<BR>また、国内だけではなく、諸外国の理科教科書等も概観しながら、広範かつ多面的な視点から学習教材について検討を加えていく。その際、ストレートマスターは学部での経験を踏まえ実践における課題を明確に意識でき、現職教員学生の意見からも学ぶことができるように、現職教員学生は後輩の指導という視点も意識しつつ受講が可能になるようにする。つまり、異質かつレベルの違いが相互を高め磨きあうことができるような指導を行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %理数教材についての開発 
2受講態度 50  %授業での質問、発言などの参加意欲、授業での課題に自らの意見を述べる 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特になし
<テキスト>
  1. 日本理科教育学会, これからの理科学習を支える教材 (理科ハンドブック), 東洋館出版
  2. 東・大橋・戸田, 理科教育事典 自然科学編, 大日本図書
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 授業実践における学習教材の重要性とその定位について(早川・堀・中村)<BR> ・学習教材の必要性と課題<BR> ・学習教材と授業および学習の関わり<BR> 3名の担当教員から、理科および算数・数学教育の教材開発論の現状および課題などに関する概要を紹介する。早川は現場からの、堀と中村は研究の立場からの講義を行う。<BR>2 日本の算数・数学科における学習教材の現状と課題(早川・中村・堀)<BR> ・算数・数学科における学習教材の位置づけ<BR> 算数・数学教育の学習教材の現状と課題について、早川が現場からの、中村が研究の立場からの講義を行う。堀は教科教育からの補足を行う。<BR>3 日本の理科における学習教材の現状と課題(堀・早川・中村)<BR> ・理科における学習教材の位置づけ<BR> 理科教育の学習教材の現状と課題について、堀が研究の立場からの講義を行う。早川と中村は教科教育からの補足を行う。<BR>4 諸外国の算数・数学教科書にみる学習教材の分析(早川・堀・中村)<BR> ・教科書と学習教材の役割<BR> 諸外国の算数・数学教科書における学習教材について、中村が研究の立場からの分析や講義を行う。早川と堀は教科教育からの補足を行う。<BR>5 諸外国の理科教科書にみる学習教材の分析(早川・堀・中村)<BR>・教科書と学習教材の役割<BR> 諸外国の理科教科書における学習教材について、堀が研究の立場からの分析や講義を行う。早川と中村は教科教育からの補足を行う。<BR>6 算数・数学科における効果的な学習教材が具備すべき条件(グループ討議)<BR> (早川・中村・堀)<BR> ・トップダウンかボトムアップか<BR> 算数・数学教科書における効果的な学習教材が具備すべき条件などについて、早川が現場の、中村が研究の立場を踏まえて、受講生を中心にして討議を行う。堀も討議に加わる。<BR>7 理科における効果的な学習教材が具備すべき条件(グループ討議)(早川・堀・中村)<BR> ・学習者が熱中する条件の明確化など<BR> 理科教科書におけるにおける効果的な学習教材が具備すべき条件などについて、堀が研究の立場を踏まえて、受講生を中心にして討議を行う。早川と中村も討議に加わる。<BR>8 算数科における効果的な学習教材の開発(小学校)(演習)(早川・中村・堀)<BR> ・学習者が熱中する条件の明確化など<BR> 算数科における効果的な学習教材開発のために、早川と中村が中心になり演習を行う。堀も補足を行う。<BR>9 数学科における効果的な学習教材の開発(中学校・高校)(演習)(早川・中村・堀)<BR> ・学習者が熱中する条件の明確化など<BR> 数学科における効果的な学習教材開発のために、早川と中村が中心になり演習を行う。堀も補足を行う。<BR>10 理科における効果的な学習教材の開発(小学校)(演習)(堀・早川・中村)<BR>・メッシングアバウト法<BR>・素朴概念の明確化とそれを活用する方法など<BR> 小学校理科における効果的な学習教材開発のために、堀が中心になり演習を行う。早川と中村も補足を行う。<BR>11 理科における効果的な学習教材の開発(中学校・高校)(演習)(堀・早川・中村)<BR> ・慣性の学習教材の場合<BR>・ミステリーパウダー法など<BR> 中学校、高校理科における効果的な学習教材開発のために、堀が中心になり演習を行う。早川と中村も補足を行う。<BR>12 開発した学習教材を活用した算数科の授業展開の提案と検討(演習)<BR> (早川・中村・堀)<BR>・開発した学習教材を取り入れた授業のグランドデザインを基にした討議<BR> 受講者が構築した授業のグランドデザインを発表、討議する際、早川が現場サイドから、中村が研究サイドから指導を行う。堀も補足を行う。<BR>13 開発した学習教材を活用した数学科の授業実践の試行と効果の検証 <BR> (演習)(早川・中村・堀)<BR> ・開発した学習教材を取り入れた授業のグランドデザインを基にした討議<BR> 受講者が構築した授業のグランドデザインを発表、討議する際、早川が現場サイドから、中村が研究サイドから指導を行う。堀も補足を行う。<BR>14 開発した学習教材を活用した理科の授業展開の提案と検討(演習)(堀・早川・中村)<BR> ・開発した学習教材を取り入れた授業のグランドデザインを基にした討議<BR> 受講者が構築した授業のグランドデザインを発表、討議する際、早川が現場サイドから、中村が研究サイドから指導を行う。堀も補足を行う。<BR>15 開発した学習教材を活用した理科の授業展開の試行と効果の検証(演習)<BR> (堀・早川・中村)<BR> ・授業による効果の検証と討議<BR> ・課題に対する評価など<BR> 受講者が構築した授業のグランドデザインを発表、討議する際、堀が研究サイドから指導を行う。早川、中村も補足を行う。