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授業科目名
生体再建学概論
担当教員
武田 正之/藤井 秀樹/波呂 浩孝/上木 耕一郎
時間割番号
単位数
履修年次
期別
411030 B 2 1,2 前期
[学習目標]
 種々の疾患における臓器の機能不全の治療法を研究する為に必要な知識や技術について、基本的な概論講義を行う。
[授業計画
(オムニバス方式)<BR><BR>(濱田良機教授)<BR> 四肢運動器再建術には、人工運動器に代表される生体材料を用いる、自家組織を用いる、あるいは同種移植を行う3方法がある。それぞれの適応に関する基本的考え方と手技について講義する。<BR><BR>(武田正之教授)<BR> 1.再建医科学:失った組織、臓器の形態、機能を再建する医学の領域。<BR> 2.臓器移植学:臓器移植は以下の3つに分類されます。(1)自家移植:自分の体の一部を移植すること(2)同種移植 :他の人の臓器を移植すること(3)異種臓器移植:人以外の動物の臓器を移植すること。<BR> 3.再生医科学:新しく開発されたノウハウをつかって、ヒトの組織や臓器が再生しやすい条件を作ることによって、それらの再生を助けようとするのが再生医科学の考え方です。再生医科学では、これまで臓器移植や人工臓器だけではできなかった新しい治療法の開発が行われています。<BR> 4.医用材料の応用:合成高分子、生体内吸収性合成高分子、天然コラーゲンと合成高分子の複合体などが、再生医科学では応用されています。<BR><BR>(藤井秀樹教授)<BR> 臓器の機能欠落状態を改善する再生医学に必須の知識である細胞の増殖と分化、すなわち分化誘導現象、形態形成、細胞の決定と分化に関する基本的事項を概説し、次いで、組織発生におけるin vitroでの調節機構を、in vitro 組織工学システム(bioreactor)を例に理解させる。それらの知識が組織と器官のin vivo合成(再生)に集約されることを、肝再生鋳型を例に概説する。<BR> また、一般にいわれる再生は臓器の再生であるが、ここでは肝不全時の肝補助装置の開発経緯とその応用に行いても概説すると同時に、その根底にあるクッパー細胞の培養、肝細胞の培養法についても経験する。<BR><BR>(上木耕一郎教授)<BR> 顎口腔領域の主たる機能は咬合と咀嚼であるが、この咬合や咀嚼機能の障害は、主に顎骨の外傷や発育異常、感染症、腫瘍などによってもたらされる。本講義では、このような咬合・咀嚼機能障害の改善・修正・回復を目的に行われる顎骨の骨切り術や骨延長法、骨補填材としての生体医用材料の応用やデンタルインプラントの植立手術、またインプラント植立のための歯槽骨増生法について、その基本的な概念や方法について概説すると同時に、成長因子(growth factor)を応用した顎骨欠損修復法の可能性について論ずる。
[到達目標]
 種々の疾患における臓器の機能不全の治療法を研究する為に必要な知識や技術について、基本的な知識を身につける。
[評価方法]
No評価項目割合評価の観点
1受講態度 100  %出席率を中心に評価する。 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)