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授業科目名
担当教員
燃料電池システム工学特論
内田 誠/小俣 富男
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
325760 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
燃料電池システムは、エネルギーおよび地球環境問題の抜本的解決策ならびに将来の水素エネルギー時代の中心的エネルギー変換システムとして、その実用化に大きな期待が寄せられている。中でも固体高分子形燃料電池は、自動車用の駆動電源や携帯用電源ばかりでなく、電気と熱を同時利用するコージェネレーションシステムとして家庭用用途に向け精力的に開発が進められ2009年度より一般販売も予定されている。本特論では、固体高分子形燃料電池を用いたシステムを中心に、原理、構成要素、特性、およびその他の分散発電との特徴の比較・将来の市場性などについて、担当教員および外部講師の企業での開発経験による実学に基づいた講義を行う。
[到達目標]
燃料電池システムに関する講義内容を通して、燃料電池車両システムやコージェネレーションシステムの各種デバイスやその構成材料からシステム設計技術に関する高度な知識と最先端の技術を習得する。また、燃料電池開発の背景となるエネルギーおよび環境問題に対する理解を深める。これにより、地球規模での持続可能な循環社会を構築する技術開発をリードできる人材の育成をめざす。
[必要知識・準備]
電気化学、物理化学、材料化学、熱力学の基礎知識を必要とする。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %理解力/理論的思考能力/課題設定・解決能力 
2受講態度 40  %出席および授業態度 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. (監修)田村英雄、(編著)内田裕之、池田宏之助、岩倉千秋、高須芳雄, 「固体高分子形燃料電池のすべて」, エヌティーエス
  2. (財)電気科学技術奨励会編, 「現代電力技術便覧」, オーム社
  3. (監修)石田正義, 「家庭用燃料電池の開発と課題」 , シーエムシー出版 
[講義項目]
第1回:燃料電池の電気化学<BR>第2回:各種燃料電池の作動原理と開発の現状<BR>第3回:固体高分子形燃料電池の触媒設計<BR>第4回:固体高分子形燃料電池の実用触媒の設計<BR>第5回:固体高分子形燃料電池用触媒層の細孔構造設計と触媒有効性について<BR>第6回:固体高分子形燃料電池用触媒層の設計指針および評価法 <BR>第7回:環境政策と燃料電池および燃料電池における産学連携について<BR>第8回:固体高分子形燃料電池各種システムの特徴と開発の歴史<BR>第9回:家庭用燃料電池の研究開発・製造メーカー視点からの課題(1)<BR>第10回:家庭用燃料電池の研究開発・製造メーカー視点からの課題(2)<BR>第11回:家庭用燃料電池における国際標準化等の社会環境の現状と今後の動向(1)<BR>第12回:家庭用燃料電池における国際標準化等の社会環境の現状と今後の動向(2)<BR>第13回:次世代自動車の現状と将来展望(1)<BR>第14回:次世代自動車の現状と将来展望(2)<BR>第15回:総括評価