山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名
担当教員
交通計画設計
佐々木 邦明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274251 1 CL 4 前期 III
[概要]
交通計画設計は、3年の交通工学や交通計画で学習した道路整備計画策定の考え方や道路道路設計に関する基礎的理解を踏まえ、道路計画設計に関わる基礎演習を行う.<BR>本演習では,まず道路整備計画策定の一般的手順ならびに現状の課題を解説し,交通需要予測の演習を行い,便益評価を行う.次に道路の幾何設計についての基本知識の復習および,コストや環境,運転心理や景観等の知識についても復習的に講義する.<BR>後半はグループを編成し,具体的な2点を結ぶ路線の選定を課題として与え,平面線形図,縦断図,断面設計図などを作成する.この中ではルート選定を行うのであるが,コスト環境などの影響を検討し,現地を訪ねて実際の地形や土地利用を調査する.その上で複数代替案の取捨選択と総合化というプロセスを指示し,最終ルートの選択の理由を地域住民が納得できる形で説明することを求める.
[具体的な達成目標]
道路設計に関わる需要予測と幾何設計の基礎の修得が目標であり,それを実際に実行することができる.<BR>またグループでの道路設計演習では,知識だけでなく現地の踏査を行い,建設コストや環境影響,景観に対する影響等を含めてルート・道路構造について複数の解やアイデアを検討する.またこのプロセスを通じてエンジニアリングデザイン能力を身につける.
[必要知識・準備]
交通計画設計の受講に際しては、3年の交通工学や交通計画で学習した需要予測や,道路設計に関する基礎的理解があることが必須
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %個人・グループでの設計演習の評価 
2受講態度 40  %演習を行うので,出席が必須 
[教科書]
  1. 河上省吾・松井寛, 交通工学 第二版, 森北出版, ISBN:462748352X
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
  1.交通計画設計の総論:交通工学演習としての位置付け<BR>  2.交通需要予測(1):モデル計算の解説<BR>  3.交通需要予測(2):プログラム作成(交通モデル)<BR>  4.交通需要予測(3):プログラム作成(費用便益分析モデル)<BR>  5.交通需要予測(4):シミュレーション計算の実行・まとめ<BR>  6.幾何設計の基礎理論:道路の種別と機能<BR>  7.道路の設計のコスト・環境影響の考慮方法および景観的な要点<BR>  8.課題演習:ルート案作成と現地踏査<BR>  9.課題演習:ルート案作成と現地踏査<BR> 10.課題演習:ルート・構造案作成<BR> 11.グループでの現地踏査<BR> 12.グループでの課題検討<BR> 13.グループでの課題検討<BR> 14.プレゼンテーション<BR> 15.プレゼンテーション
[教育方法]
本演習では,まず道路整備計画策定の一般的手順である交通需要予測の演習を行う.またそれに引き続いて,道路の計画・設計の演習を行う.<BR>道路計画・設計はグループに分けられて,与えられた課題に対してルートの選定から始まる演習を行う.具体的には,2点を結ぶ路線の選定を課題として与え,平面線形図,縦断図,横断図などを作成する.このときには現地踏査を必須とする.<BR><BR>各グループは単一案でなく,複数の代替案を検討し選択する.最終的にはその選択プロセスを含めて,住民説明会を想定してプレゼンテーションを行うことになる.<BR><BR>予習と復習:演習として行うため,前回の復習とそこから次にどうつなげるかをきちんと考えておくことが予習・復習となる.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
G.計画立案・管理・実行能力
 社会基盤整備において、地域社会・自然との調和、コスト・資源の最適な運用、品質の保証など様々な要求に応えることのできる計画を立案・管理・実行する能力を身につける。
H.目標達成能力
 土木環境工学の基礎及び専門的な知識・技術の習得において、自分自身で目標・課題を設定し、その達成・解決に努力する習慣を身に付ける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
J.理論的な表現・伝達能力
 自分の思想やアイディアを具体的かつ理論的に表現し伝達する能力、及び共通の課題について他の人と議論し合理的な結論を導き出すことのできる能力を身に付ける。
[その他]
特になし