授業科目名				担当教員
ハードウェア実験II				鈴木 良弥／西崎　博光／高村　聡／藤巻　みどり
時間割番号	単位数	コース	履修年次	期別	曜日	時限
273407	2	F	3	後期	月	III-IV
［概要］
コンピュータのプログラミングは誰にでもできる時代になりつつある．我々のようにコンピュータ科学の専門家になろうとする者には，プログラミング技術だけではなく，コンピュータのハードウェアに関する知識を習得し，ハードウェアとソフトウェアの両面からコンピュータを使いこなす技術が要求されている．コンピュータサイエンスクラスでは，2年の期間の実験を通して，コンピュータのハードウェアの基本を学び，実際に基本的なコンピュータの設計製作を行い，そのコンピュータを組み込んだ応用システムを作成して，コンピュータのハードウェアに関する知識と技術を習得できるようにしている．この授業はハードウェア実験の最後のステップで，自作したコンピュータを利用して，コンピュータを組み込んだ応用システムを設計製作し，コンピュータの応用に関する知識をハードウェア，ソフトウェアの両面から身に付けることを目標にしている．
［具体的な達成目標］
1. センサーから得られた情報をコンピュータで処理することができる<BR>2. コンピュータを用いてコンピュータに接続している外部ハードウェアをコントロールすることができる．<BR>3. 簡単なIC（PLD）の設計ができる
［必要知識・準備］
ハードウェア基礎実験，ディジタル回路，計算機アーキテクチャI・IIを履修していることが望ましい．またハードウェア実験Iの履修は必須である．
［評価方法・評価基準］
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  30  % 授業理解力、日常的勉学努力、自発的勉学、論理的思考能力、問題解決能力、観察／実験力  2 小テスト／レポート  60  % 知的好奇心と探求力、情報収集／整理力、表現力、論理的思考能力、問題設定／解決能力、観察／実験力  3 発表／表現等  10  % 探求力，論理的思考能力，問題解決能力，実験力
［教科書］
(未登録)
［参考書］
(未登録)
［講義項目］
以下の項目のテーマについて実験を行う．<BR><BR>１．ライントレースロボットの駆動（モータ）部の作製<BR>２．ワンボードコンピュータによるモータの制御<BR>３．受光センサを利用したライン識別回路の作製<BR>４．センサからの信号取得とモータ制御部の統合（ライントレースロボットの仕上げ）<BR>５．ライントレースロボット走行会<BR>６．プリント基板の作製<BR> −パターン焼付け<BR> −エッチング<BR> −穴あけ<BR> −部品実装<BR>７．ＰＬＤの設計と動作確認<BR>８．工場見学（予定）<BR><BR>最終週にはまとめ（試験など）を行う．
［教育方法］
・新しい実験テーマ開始前に十分なテーマ説明を行い，簡単な確認問題を解答してもらい学生の理解度を測るようにし，理解できてなさそうな学生には個別に指導する．<BR>・指導教員，ティーチングアシスタントによる実験上の個別指導を行う．<BR>・実験レポートを添削し，学生へ返却することで次提出のレポートの改善を促す．
［JABEEプログラムの学習・教育目標との対応］
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》 (A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会，人に与える影響を理解し，問題解決にあたることができる知識と技術，およびコミュニケーションスキルを習得する ○ (B)種々の型と構造をもつ情報の表現手法及び処理手法についての基本的な知識と技術を習得する． ◎ (G)ハードウェアとソフトウェアを融合した情報機器を設計・実現できる知識と技術を習得する． ◎
［その他］
評価方法の「発表／表現等」において，実験で作成したライントレースロボットの走行会を実施する，そこでロボットの完成度を確認し，それを評価する．<BR><BR>【重要〜単位取得条件の補足〜】実験にはすべて出席し，全テーマの実験を行うこと．また工場見学等含め，すべてのレポートを提出する．欠席により実験を一つでも行わなかったり，また一つでもレポートが欠けると，単位を認めない．<BR>成績は，レポート＋小テスト60％，試験30％，走行会10％の割合で計算し，60点以上を合格とするが，各項目でそれぞれ最低3割に満たない場合は不合格とすることがある．<BR><BR>【レポートについての補足その1】<BR>レポートは95点〜0点の間で5点刻みでの採点とする．<BR>【レポートについての補足その2】<BR>レポート提出締切りは厳守すること．提出遅延にはペナルティを課す．