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授業科目名
担当教員
振動工学
石井 孝明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271050 B 2 I 3 前期 III
[概要]
 機械が振動を起こすと、動作が不安定になり、機械としての機能を満足できなくなってしまう。振動工学の講義においては、機械の構造を弾性体と考え機械の振動を求める。機械構造の振動で一番問題になるのは、はりの振動である。はり構造の振動を理解し、機械振動を防止するための剛性をあげる方法など、基本的考え方を理解し機械設計に生かすとともに、防止するための具体的方法をも理解する。
[具体的な達成目標]
(1)機械構造物における弾性体振動の固有振動数を計算できるようにする。<BR>(2)機械構造物におけるはり構造の振動のしやすさ、振動を防止する方法を理解する。<BR>(3)振動防止、騒音防止の方法を理解する。<BR>(4)振動の測定法を理解する。
[必要知識・準備]
 微分方程式I、微分方程式IIを履修済みであることが望ましい。偏微分方程式の知識が必要であるが、基本的な解法については、説明をしながら講義を進める。特別な準備は不要である。しかし、日常生活における振動問題の発生を具体的に観察し、工学的センスを養うことが必要である。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %授業理解度・到達度(2/3以上の出席が定期試験の有資格者である) 
2試験:中間期 30  %授業理解度・到達度 
3小テスト/レポート 30  %授業理解度 
4受講態度 10  %学習態度等 
[教科書]
  1. 山田伸志、黒崎茂、小坂敏文、松村志真秀、吉村靖夫、渡辺敏夫, 振動工学入門, パワー社, ISBN:4827712980
[参考書]
  1. 林輝、伊藤高廣, 運動とメカニズム, コロナ社, ISBN:4339045963
[講義項目]
1 多自由度振動<BR>2 弦の振動<BR>3 棒の縦振動、ねじり振動<BR>4 はりの運動方程式<BR>5 自由曲げ振動<BR>6 強制振動<BR>7 中間評価(試験など)<BR>8 回転体の力の釣り合いと危険速度<BR>9 ふれ回りを小さくする方法<BR>10 振動の現象と問題点の対応<BR>11 振動の対策<BR>12 防振材料<BR>13 振動測定器<BR>14 振動特性の測定<BR>15 総合評価(試験など)
[教育方法]
・主に講義形式であるが、なるべく多くの例をあげて機械振動を実感として理解するように説明する。<BR>・式の基本的な意味と、それを理解することで社会でどのように役立つかを分かるように講義をする。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械情報コース》
(B)工学のための基礎知識
機械工学を学ぶ上で基盤となる数学、物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を習得し、これらを機械工学へ活用できる能力を身につける。
(C)機械工学の専門基礎知識
機械工学についての基礎知識を修得し、これらの知識を活用することにより機械工学に関連する諸課題を創造的に展開する能力を身につける。
(E)分析能力と問題解決能力
機械工学に関連する課題に対して、機能上の要求を踏まえた上で現状の問題点を認識できる能力を身につけ、これらの問題点を分析し、問題の解決方法を立案・実行する能力を身につける。
[その他]
オフィスアワー:火曜5限