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授業科目名 都市計画
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 264391KA
担当教員名 武藤 慎一
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
都市計画に関心のある学生<BR>(土木環境工学科の学生は履修できません)
<授業の目的>
 都市計画とは,都市住民のより豊かな生活を実現するために,都市空間の構成と施設配置・整備について計画的検討を行うものである.本講義では,都市計画に係わる思想から技術・技法,法制度について学ぶ.近年は,施設建設主義から住民に身近な環境・防災を中心とした考えへと変化が見られ,それに対し都市計画がどのように対応してきたのか,対応しなけばならないのかを考える.<BR> 具体的には,まず都市計画の歴史的変遷と発展過程を概観する.次に,都市計画の総論および各論に関する基本的知識を習得し,現代の都市計画制度やその中での規制手段や都市計画技術について基本的理解を深める.
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1 知識と視野都市計画は必ずしも専門家だけのものではなく,市民としてまちづくりに関わる際に重要なものとなる.そのための都市計画の思想や法制度,技術などに関する基本的知識の習得.また,身の回りだけの都市計画ではなく,都市全体を鳥瞰する広い視野を持つことの重要性の理解.
2能力と技能都市計画の基本的思想,法制度,技術に関する知識を習得するとともに,市民として身近な環境・防災を中心としたまちづくりを進めるための能力と技能を身につける.
3 人間性と倫理性都市計画は互いに他者へ配慮する協調的な人間性を基本として,倫理観をもって合意形成の努力を重ねる実学であることを理解する.
<授業の方法>
 講義を中心に授業を進める.そこでは,スライドを用いて,教科書の要点および事例等を講義する.また,理解度の確認を兼ねて課題レポート提出や中間評価,期末評価を実施し,それらを併せて成績評価を行う.
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %基本的な知識の定着を問う. 
2試験:中間期 40  %基本的な知識の定着を問う. 
3小テスト/レポート 20  %理解度の確認のためレポート課題を課す. 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
講義ではスライドを用いて要点を中心に説明します.教科書,参考書等により予習,復習を各自で行って下さい.<BR>都市計画は工学分野「自然科学」に属しますが,「社会科学」に関する内容も多く含まれます.
<テキスト>
  1. 加藤晃・竹内伝史, 新・都市計画概論 改訂2版, 共立出版, ISBN:4-320-07424-6
<参考書>
  1. 日笠 端, 都市計画 第3版, 共立出版, ISBN:4320076451
<授業計画の概要>
1.都市および都市計画とは?<BR>2.都市計画の歴史と思想(1)<BR>3.都市計画の歴史と思想(2)<BR>4.都市計画の理念と実際(1)<BR>5.都市計画の理念と実際(2)<BR>6.土地利用計画<BR>7.地域制<BR>8.中間評価:中間総括・まとめ<BR>9.地区計画<BR>10.都市交通計画<BR>11.緑地・公園・景観・デザイン計画<BR>12.都市防災計画<BR>13.都市環境計画<BR>14.市街地開発計画・都市再生<BR>15.評価:総括・まとめ
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。