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授業科目名
担当教員
ハードウェア実験I
鈴木 良弥/西崎 博光/高村 聡/藤巻 みどり
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
263304 2 F 3 前期 III-IV
[概要]
コンピュータ科学の専門家になろうとする者にとって,コンピュータのハードウェアに関する知識は必須のものである.論理回路の原理や計算機の構成方法は講義を通して学べるが,実際にコンピュータを設計,製作しようとすると様々な現実的な問題を考えなければならない.この授業では,コンピュータを構成している基本的な回路を設計製作してその動作を学ぶと共に,ワンボードコンピュータを各自設計製作し,コンピュータのハードウェアについての知識とハードウェアをコントロールするための言語としてアセンブラを身に付けることを目標としている.
[具体的な達成目標]
1. ICの種類とその機能・動作原理を理解し,応用回路を製作できる<BR>2. Z80互換CPUの載ったワンボードコンピュータを使って,コンピュータ内での処理の流れやデータの入出力を理解する<BR>3. アセンブリ言語を用いたプログラミングができる.
[必要知識・準備]
基礎物理学III,物理学実験,ハードウェア基礎実験,ディジタル回路,計算機アーキテクチャI・IIを履修していることが強く望ましい.<BR>なお,履修者は,教材であるワンボードコンピュータ(10,500円)を各自で購入する必要がある.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %授業理解力、日常的勉学努力、自発的勉学、論理的思考能力、問題解決能力、観察/実験力 
2小テスト/レポート 70  %知的好奇心と探求力、情報収集/整理力、表現力、論理的思考能力、問題設定/解決能力、観察/実験力 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
以下の項目のテーマについて実験を行う.<BR><BR>1.ワンボードコンピュータを使った簡単なアセンブリプログラムの作成<BR>2.コンピュータ内のメモリ内容表示の確認<BR>3.ワンボードコンピュータを使った外部回路の制御<BR> − 7セグメントLEDの制御<BR> − 小型液晶ディスプレイの制御<BR>4.ワンボードコンピュータを使ったI/Oポートのコントロール<BR>5.ワンボードコンピュータを使ったオシロスコープへの描画<BR>6.ワンボードコンピュータを使ったセンサー情報の取得<BR>7.外部企業の講師による講演会(予定)<BR><BR>最終週にはまとめ(試験など)を行う.
[教育方法]
・新しい実験テーマ開始前に十分なテーマ説明を行い,簡単な確認問題を解答してもらい学生の理解度を測るようにし,理解できてなさそうな学生には個別に指導する.<BR>・指導教員,ティーチングアシスタントによる実験上の個別指導を行う.<BR>・受講者を全16班に分け,各班で協力しながら実験を行うことでコミュニケーション力をつけさせる.<BR>・実験レポートを添削し,学生へ返却することで次提出のレポートの改善を促す.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
(B)種々の型と構造をもつ情報の表現手法及び処理手法についての基本的な知識と技術を習得する.
(G)ハードウェアとソフトウェアを融合した情報機器を設計・実現できる知識と技術を習得する.
[その他]
【重要〜単位取得条件の補足〜】<BR>実験や講演会にはすべて出席し,全テーマの実験を行うこと.またすべてレポートを提出する.欠席により実験を一つでも行わなかったり,また講演会を含め一つでもレポートが欠けると,単位を認めない.<BR>成績は,レポート+小テストが70%,試験30%の割合で計算し60点以上を合格とするが,各項目でそれぞれ最低3割に満たない場合は不合格とすることがある.<BR><BR>【レポートについての補足その1】<BR>レポートは95点〜0点の間で5点刻みでの採点とする.<BR>【レポートについての補足その2】<BR>レポート提出締切りは厳守すること.提出遅延にはペナルティを課す.