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授業科目名
担当教員
基礎化学II
平山 公明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
254321 2 CE,CL過年度生/D・I過年度生 1 後期 I
[概要]
基礎化学IIでは物質の反応による変化を扱う.工業製品の製造現場,水や空気などの環境媒体中,生物の体の中など,至る所で,物質同士が反応し別の物質となる変化が起こっている.私たちはこれらの変化を利用して,必要なものを生産したり生命を維持したりしている.これらの変化を記述する基本的な関係を理解することは,ものを作ったり利用したりする上で重要である.この講義では無機物質を例に,化学反応変化に関わる原理の理解を深めることを目標にする
[具体的な達成目標]
1.化合物の点電子構造図を書ける.<BR>2.電子構造図と電気陰性度から,化合物中の元素の酸化数を求めることができる.<BR>3.反応前後の物質がわかっているとき,化学反応式を正しく書ける.<BR>4.溶液の濃度表現を用いて反応量を計算できる.<BR>5.平衡定数を用いて,平衡状態の関係を式で表現できる.<BR>6.平衡状態の溶液のpHを求めることができる.<BR>7.上の6項目に関して,試験問題を自分で作成できる.
[必要知識・準備]
 まずは,量の数え方を理解しようとする気力が必要です.高校での化学の内容をある程度理解していることが必要です.練習問題教本があるので,それを自分の手を動かして解いてみることが理解につながります.公式に頼るのではなく筋道を追うことです.面白くない繰り返しでも続けることです.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %授業理解力 
2試験:中間期 30  %授業理解力 
3小テスト/レポート 10  %各単元への取組状況と理解度 
[教科書]
  1. Alan Sherman, Sharon Sherman, Leonard Russikoff,石倉洋子,石倉久之訳., 化学 基本の考え方を中心に, 東京化学同人, ISBN:4807903349
[参考書]
  1. Alan Sherman, Sharon Sherman, Leonard Russikoff,石倉洋子,石倉久之訳., 化学 基本の考え方を中心に 問題と解答, 東京化学同人, ISBN:4807903357
[講義項目]
1.原子論        原子模型,構成粒子,電子配置<BR>2,3.化学結合     結合の種類,電気陰性度,酸化数<BR>4,5.化学反応式    化学反応のタイプ,酸化還元反応<BR>6,7.溶体の化学    親和性,イオン化,濃度,希釈<BR>8.中間確認:1〜7の内容について,理解度向上のための確認と解説をおこなう.<BR>9,10.酸,塩基,塩   酸と塩基,水のイオン化,滴定<BR>11.化学反応速度論    反応速度,反応機構<BR>12,13,14.化学平衡   平衡定数,溶解度積,緩衝液 <BR>15.総合確認:1〜14の内容について,理解度向上のための確認と解説をおこなう.<BR> 上記に示すように授業が進行します.予習として,教科書の例題を自分で解き,疑問点をまとめておく.復習としては,課題があります.
[教育方法]
講義が中心の授業となる.多くの人にとって理解を深める早道は,問題を解いてみることであると考えています.毎回宿題を課します.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
B.技術者としての知的基盤の形成
 土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。
[その他]
オフィスアワー:月曜5限<BR>60点以上が合格です.