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授業科目名 健康づくりと運動実践
時間割番号 172027
担当教員名 安藤 大輔
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
スポーツ健康科学コース<BR>保健体育専修
<授業の目的および概要>
日本における健康問題を知り、公衆衛生上の身体活動・運動分野の役割を考える。運動疫学を学ぶことで、エビデンスに基づいた運動指導ができる能力を身につける。また、氾濫する情報の信頼性を見分ける方法についても学習する。さらに、運動プログラム作成について学習し、その知識を実践に応用できる能力を習得する。
<到達目標>
1. 日本の疾病構造について説明できる。<BR>2. 日本の健康づくり施策について説明できる。<BR>3. 運動基準・運動指針を理解し、活用することができる。<BR>4. 運動疫学の手法とその読み方を理解し、それに基づいた運動指導ができる。<BR>5. 様々な対象者に対する運動プログラムを作成し、指導できる。
<授業の方法>
講義とグループ学習
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 50  %知識の定着を問う。 
2小テスト/レポート 20  %知的好奇心と探求力を高めるためレポート課題を課す。内容、独自性、思考力を評価する。 
3受講態度 30  %欠席回数1回につき2点減点する。出席していても受講態度に問題がある場合は減点する。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
実際に自らが運動指導する状況をイメージしながら講義に臨んで欲しい。講義内容についてもっと深く知りたい際には、下記に示す参考書を購入して学習することを勧める。
<テキスト>
  1. 特になし
<参考書>
  1. 厚生の指標 「国民衛生の動向」, 厚生統計協会
  2. 中村好一, 基礎から学ぶ楽しい疫学, 医学書院, ISBN:978-4260001694
  3. 日本健康運動指導士会, 特定保健指導における運動指導マニュアル―効果的な運動の理論と指導法, サンライフ企画, ISBN:978-4904011010
  4. 日本体力医学会体力科学編集委員会, 運動処方の指針―運動負荷試験と運動プログラム, 南江堂, ISBN:978-4524242344
<授業計画の概要>
1 世界保健機関(WHO)の役割,「健康」概念<BR>2 日本の健康状態(「国民衛生の動向」から)<BR>3 健康日本21,および健康増進法の概要,健康づくり施策の成立背景<BR>4 食生活指針・食事バランスガイド<BR>5 運動基準・運動指針(エクササイズガイド2006)<BR>6 エビデンスに基づく健康・体力学,運動疫学<BR>7 健康状態の把握(検診項目とその意義,基準値) <BR>8 検診結果の見方(感度・特異度・尤度比,カットオフ値,スクリーニング検査と精密検査) <BR>9 運動前メディカルチェックの重要性(実施方法と結果解釈)<BR>10 心電図の記録方法と原理,心電図波形の意味<BR>11 運動プログラミングの基本(強度・時間・頻度など)<BR>12 運動プログラミングの基本(多様な強度管理法,トレーニング効果の判定)<BR>13 服薬者の運動プログラム(運動による薬効阻害)<BR>14 服薬者の運動プログラム(運動による薬効促進)<BR>15 評価:総括・まとめ