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授業科目名 栄養学
時間割番号 163226
担当教員名 福永  茂
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
学校教育課程保健体育専修
<授業の目的および概要>
近代栄養学の成果である「栄養素の学」を基本として、栄養学の中で見失われがちな食生活論についても展開していく。健康を支える三本柱である栄養、運動、休息の相互関係の検討から現代食生活において健康の保持増進に必要とされる、具体的な食生活処方づくりまでを行う。
<到達目標>
1.「栄養素」と「栄養」の違いが分かる.<BR>2.食生活のポイントが分かる.
<授業の方法>
課題提示→個人の仮説設定→グループ討議→全体討議→一斉講義による課題解決、もしくは調査による課題解決
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 90  %10回のレポートを評価する 
2受講態度 10  %全講義における受講態度を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
ヒトが生きるための基本である「栄養」と人間が生活するための基本である「食生活」についてじっくり考えてほしい。<BR>オフィスアワーは毎週水曜日
<テキスト>
  1. 文部科学省科学技術・学術審議会資源調査部会, 新食品成分表 FOODS 2012, 東京法令出版, ISBN:9784809075247
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 「干し草には栄養があるか」「肉には栄養素はあるが、栄養があるとは限らない」(栄養とは何か、栄養素にはどのようなものがあるか)<BR>2 「各栄養素は何に役立っているのか。その過剰と不足による影響にはどのようなものがあるか」<BR>3 「各栄養素は体内でどのように消化・吸収され、どのように代謝されるのか」<BR>4 「生きるために食べる」と「美味しいものを肥らないように食べる」の違いについて(人間に備わった欲求と食との関係は、現代の食生活と健康行動に反映している)<BR>5 「あなたは過不足無く栄養素を摂取しているか」(栄養素の摂取量と栄養素バランスについて、日本人の栄養摂取基準、食生活指針および食事バランスガイドからのアプローチ)<BR>6 「栄養摂取の調査と食生活のチェックをしてみよう」(調査の意義と目的およびその具体的な方法について)<BR>7 「実際に行った貴方と家族および友達の一週間の食事調査を評価し、アドバイスする」(個人の特徴を反映した評価と食事指導)<BR>8 「食事は一日何回摂るのが良いのか」「朝昼晩の食事と間食はどのように摂るのが良いのか」について科学的根拠を持つ(日常生活活動量との関係をも含んで)<BR>9 「スポーツ選手の食事を考えるには」(基礎代謝、安静代謝、運動代謝の概念とそれぞれの測定方法および簡便な推定法についての実際)<BR>10 「トレーニングしている選手の栄養処方はどのように行うのか」(個人の身体活動量と栄養処方の実際→栄養摂取基準からの算出)<BR>11 「試合前の食事にどのような配慮をすると良いコンディションとなるか」<BR>12 「スポーツ飲料は効果があるのか」(運動時の水分補給)<BR>13 「デブにならないためには食事にどのような注意が必要か」(健康日本21とメタボリックシンドローム)<BR>14  現在手に入る食品の問題点(加工食品、レトルト食品、インスタント食品、健康食品、機能性食品、特定保健用食品、サプリメント)<BR>15 「我々はなぜ食べるのか」「食生活をデザインしよう」