授業科目名	無機化学
時間割番号	162648
担当教員名	佃　俊明
開講学期・曜日・時限	後期・火・V	単位数	2
＜対象学生＞
理科教育専修、環境科学コース
＜授業の目的および概要＞
無機化学はすべての元素を対象とするきわめて多様な分野である。原子の構造、化学結合、周期律表、原子価、電気陰性度、イオン化エネルギー、酸化と還元、簡単な分子軌道理論などの基礎事項を系統的、かつ簡潔に学習する。また、典型元素、遷移元素を含む化合物の各論を紹介する。
＜到達目標＞
身近な生活に利用している多種多様な物質・材料の構造と性質の関係を理解する。
＜授業の方法＞
主にプリントを用いて講義を行う。必要に応じてスライドを用いて解説する。毎回小テストを行い、講議の理解度を確認しながら進める。
＜成績評価の方法＞
No 評価項目 割合 評価の観点 1 試験：期末期  50  % 化学の基本について理解と応用を確認する。  2 小テスト／レポート  40  % 講義の進行につれての理解と補習の程度を調べる。  3 受講態度  10  % 講義の内容に関心を持っている。
＜受講に際して・学生へのメッセージ＞
科目名は「無機化学」ですが、「分析化学」「物理化学」の分野もカバーした内容となっています。なるべく系統的、視覚的に分かりやすい講義をするつもりですが、学生のみなさんの努力も必要です。高校レベルの数学や前期の「化学一般」の内容については、ある程度身に付けておいてください。なお、テキストの購入の必要はありません。
＜テキスト＞
(未登録)
＜参考書＞
F.A.コットン・G. ウィルキンソン・P. L. ガウス　中原勝儼訳, 基礎無機化学第３版, 培風館, ISBN:4563045519 木田茂夫, 無機化学, 裳書房, ISBN:4785330449 齋藤太郎, 無機化学（化学入門コース３）, 岩波書店, ISBN:4000079832 野村浩康他, 理工系学生のための化学基礎第５版, 学術図書, ISBN:9784780602258
＜授業計画の概要＞
１　　原子と分子(1)　周期律と原子スペクトル<BR>２　　原子と分子(2)　原子軌道とシュレディンガー方程式<BR>３　　原子と分子(3)　ルイス構造とVSEPR理論<BR>４　　原子と分子(4)　共有結合と分子軌道法<BR>５　　熱力学と平衡(1)　熱力学第一法則とエンタルピー<BR>６　　熱力学と平衡(2)　エントロピーとギブズ自由エネルギー<BR>７　　熱力学と平衡(3)　化学平衡と溶解度積<BR>８　　酸塩基と酸化還元(1)　酸塩基と緩衝液　HSAB理論<BR>９　　酸塩基と酸化還元(2)　酸化還元電位とNernstの式<BR>１０　無機化合物(1)　単体とイオン性結晶<BR>１１　無機化合物(2)　金属と最密充填、無機半導体<BR>１２　無機化合物(3)　水素化物とハロゲン化物<BR>１３　無機化合物(4)　分子性酸化物とオキソ酸<BR>１４　無機化合物(5)　錯体と配位化合物<BR>１５　総括評価・まとめ