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授業科目名 日本社会文化論
時間割番号 162215
担当教員名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
1)日本社会・文化研究の一環としての日本史学について、勉学を深めたいと考えている学生<BR>2)中学校社会科または高等学校地理歴史科の教員を目指している学生
<授業の目的および概要>
目的 1)日本社会・文化または日本史学の学習・研究(他の専門講義や卒業論文など)のための専門知識を修得する。2)教育免許(中学社会・高校地歴)取得のため、日本史学の専門知識を修得する。<BR>概要 古代を中心とする日本史学の最新の研究成果と課題について講義する。日本社会・文化研究の一環としての歴史学の方法を理解し、修得することを目指す。
<到達目標>
1)日本史の研究において、どのようなことが問題とされ、何がどこまで明らかにされているかを学ぶことによって、学問としての日本史学の特色について知る。<BR>2)自らの知識や認識を学問的な形で問い直すことによって、歴史の学び方・考え方について、自分なりに考察してゆくための視点を得る。
<授業の方法>
1)通常の講義形式で行う。板書と口頭説明が中心となるので、ノートの取り方を工夫すること。<BR>2)必要に応じ、資料プリントを配布する。講義中に参照するので、無くさず持参すること。<BR>3)毎回、講義の終わりに用紙に質問を記入してもらい、理解度の把握と次回の復習に活用する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %講義理解力/論理的思考力/表現力 
2受講態度 40  %講義理解力/問題設定能力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 日本社会とその歴史・文化の特質について、古代史の最新の研究成果をもとに考えます。古代は、現代から最も遠い、歴史の始まりの時代ですが、その考察は、近代社会を相対化し批判的に見る視点とともに、日本の社会と文化の特質を通時的に理解する手掛かりも与えてくれます。知識の暗記ではなく、歴史学の方法を通して、学問的に考えることの大切さをつかんでもらえればと思います。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 大隅清陽ほか, 『日本の歴史08 古代天皇制を考える』, 講談社, ISBN:978-4062919081
  2. 吉田孝, 『歴史のなかの天皇』(岩波新書), 岩波書店, ISBN:978-4004309871
<授業計画の概要>
題目)古代天皇制の諸問題<BR>第1回 ガイダンス<BR>第2回 天皇は万古不易か?/皇統譜と天皇系譜/暦年代と実在性<BR>第3回 天皇陵の治定<BR>第4回 天皇の名前と称号<BR>第5回 天皇系譜の構造/古代天皇制の諸段階<BR>第6回 古墳時代の時期区分/古墳と大和政権の展開<BR>第7回 前期古墳と天皇系譜の関係<BR>第8回 倭の五王<BR>第9回 王位をめぐる争い/雄略即位前紀<BR>第10回 清寧即位前紀/中央集権化の進行<BR>第11回 継体天皇の即位事情<BR>第12回 王位と大王位継承資格の限定<BR>第13回 大王宮・皇子宮・妃宮の経営<BR>第14回 畿内政権の成立と構造<BR>第15回 総括評価・まとめ