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授業科目名 自然科学と環境
分類・系統自然科学 科学系
時間割番号 063471
担当教員名 島 弘幸/小林  拓/鈴木 保任/片岡 良太
開講学期・曜日・時限 後期・水・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
私たちの住む地球上では、温暖化・オゾン層破壊・酸性雨・汚染物質の拡散など、多くの環境破壊が問題視されて久しい。本講義では、こうした多様な環境問題の科学的背景を、具体的事例に基づき学習する。さらに「環境科学」の学習意義と人間社会への寄与について、自然科学の主要四分野(化学・地球科学・生物学・物理学)それぞれの視点から学ぶ。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野地球環境・地域環境の実態を科学的視点から理解・認識する。さらに、環境問題を自然科学の見地から考察・議論するための素養を身に着ける。
<授業の方法>
講義
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 60  %講義内容全体に対する理解の度合い 
2小テスト/レポート 20  %各テーマに対する理解の度合い 
3受講態度 20  %講義期間内の積極性と自主性 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 小倉義光, 一般気象学, 東京大学出版会, ISBN:978-4130627061
  2. イアン・スチュアート, 自然界の秘められたデザイン, 河出書房新社, ISBN:978-4309252292
  3. 石田秀輝, 自然に学ぶ粋なテクノロジー, 化学同人, ISBN:978-4759813227
  4. 東京書籍版 化学基礎, 文 理, ISBN:978-4581183536
<授業計画の概要>
(全員/1回)ガイダンス<BR>講義全体の趣旨と日程、評価方法を説明する。<BR><BR>(島/1回)自然科学の進歩とその限界<BR>科学とは再現可能な現象だけを統計的に扱う学問である。従って再現性のない現象は科学の対象になりえず、かつ統計から外れた例外が必ず生じる。こうした科学生来の「限界」を実例に基づき理解し、環境問題に対する科学の効用と限界を学ぶ。<BR><BR>(鈴木(保)/3回)化学と環境<BR>化学は環境問題に対して、公害の原因とも解決策ともなってきた。水、大気、土壌の環境ごとに汚染や浄化システムなどの具体的事例を挙げ、それらの反応メカニズムについて学ぶ。<BR><BR>(小林/3回)地球科学と環境<BR>環境という場を支配する地球科学的要因と、物理学、化学、そして生物学的な現象との関係について、空間および時間スケールの異なる事例を通して学ぶとともに、地球科学が扱うスケールについての感覚を養う。<BR><BR>(片岡/3回)生物学と環境<BR>生態系を構成している生物と地球環境がどのような関係にあるのか考える。生物多様性や土壌微生物、化学農薬といった人間社会と深い関わりのある事象を取り上げ、地球環境との関わりについて学ぶ。<BR><BR>(島/3回)物理学と環境<BR>地球環境にまつわる様々な量(エネルギー・地表温度など)を見積もるセンスを養う。また、自然が創り出す美しいカタチ(雪の結晶・蜂の巣・巻き貝など)の形成メカニズムを理解し、生物模倣技術の初歩を学ぶ。<BR><BR>(全員/1回)総括<BR>講義全体の内容を総括し、環境問題の科学的背景を復習するとともに、環境科学の分野横断性を理解する。