授業科目名
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ウイルスと人間
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分類・系統 | |
時間割番号
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063465
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担当教員名
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加藤 伊陽子
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開講学期・曜日・時限
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前期・火・I
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単位数
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2
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<対象学生>
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すべての学部・学科の学生
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<授業の目的>
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「ウイルス」には、医学・感染症学的な事項に加えて、生命とは何かという疑問、構成分子の分子生物学、物理化学的な問題、環境との関連、感染症を防止する技術、医療、政府の政策、学校や家庭の役割など、多くの側面を見ることができる。この講義では異なる学部の学生が多様な視野から種々のウイルスを学習・議論する。職業人、市民、家庭人としてウイルス感染に対処していくための知恵の枠組みを作る。
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No | 重要度 | 目標 | 詳細 |
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1 | ◎ | 知識と視野 | 学生は(1)ウイルスとは何か、(2)どのようなウイルスが存在するのか、(3)日本と世界で問題になっているウイルス感染と対策、(4)ウイルスと人間の関わりの歴史、(5)個人レベルでの感染と防止策、などについて理解する。 | 2 | | 能力と技能 | (i) 学生はWHO、国・地方自治体などの信頼できる機関から感染症と感染防止についての新しい情報をインターネットを通じて収集する。
(ii) 学生は課題学習内容を電子ファイルに要約(スライド作成)し、発表会で発表(プレゼンテーション)を行う。 | 3 | | 人間性と倫理性 | 学生はウイルス感染防御における個人と社会の責任について討論する。 |
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<授業の方法>
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毎回1つのテーマで講義と話し合いを行う。担当教員はパワーポイントやプリントによりウイルスに関する知識を紹介し、学生は議論とリサーチによって学習を進める。後半には学生が課題を設定して学習し、パワーポイントその他の電子ファイルを作成して、発表(プレゼンテーション)を行い、レポートを作成する。
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<成績評価の方法>
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No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 小テスト/レポート | 40 % | どのように課題を設定し、どの程度まで学習・調査を行い、どこまで理解を深めたか。 | 2 | 受講態度 | 20 % | 質問する、議論する、など講義における積極的な取り組み | 3 | 発表/表現等 | 40 % | 資料作成で知識・情報がうまく要約できたか。説得力のある発表ができたか。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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ウイルスに関する専門知識の有無や、教育人間科学・工学・生命環境学・医学・看護学など将来の専門性にこだわらず、さまざまな角度からウイルスとウイルス感染について学習し議論してくれることを希望します。
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<テキスト>
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(未登録)
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<参考書>
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(未登録)
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<授業計画の概要>
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次の15の項目を予定している。カッコ内にkey words を示す。<BR>1.「生物」と「細胞」と「ウイルス」:生命ってなんでしょう?<BR>(生物の定義、ゲノム、転写、翻訳、ウイルス粒子)<BR>2.どのような感染症を知っていますか? どのような経路で感染しますか?<BR>(寄生虫、細菌、真菌、リケッチア、クラミジア、ウイルス、感染経路)<BR>3.ウイルスの増殖を分子の用語で説明しよう。<BR>(受容体、侵入、脱殻、DNA/RNA複製、転写、翻訳、組み立て)<BR>4.ウイルスから身を守るために何をしますか? <BR>(ワクチン、抗体、抗ウイルス薬、マスク、手洗い)<BR>5.がんを起こすウイルスについて考えよう。(子宮頸癌、ヒトパピローマウイルス)<BR>6.人類が撲滅したウイルス。(天然痘、ワクチンの発明)<BR>7.人類が撲滅しようとしているウイルス。(ポリオウイルス、不活化ワクチン、生ワクチン)<BR>8.子供のときに感染するいろいろなウイルス。(小児・幼児・児童のウイルス感染)<BR>9.妊婦はウイルス感染を避けよう。 (垂直感染、胎児感染、ほか)<BR>10.動物から人間社会にやって来るウイルス。(昆虫媒介性、人獣共通感染症)<BR>11.有効な抗ウイルス剤(治療薬、エイズ、ヘルペス、インフルエンザ、肝炎ウイルス)<BR>12.課題学習(1)各自の研究テーマの設定と話し合い<BR>13.課題学習(2)Web検索、図書等による課題学習、発表・レポートのファイル作成<BR>14.発表会(1)<BR>15.発表会(2)
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