| 授業科目名 | エントロピーと環境問題 | 
  | 分類・系統 |    | 
  
    | 時間割番号 | 063462 | 
  
    | 担当教員名 | 大西 良博 | 
   
    | 開講学期・曜日・時限 | 前期・火・I | 単位数 | 2 | 
  
    | <対象学生> | 
  
    | 全学生 (但し, 高校の「数学 III」程度の微分積分学の知識を仮定する) | 
  
    | <授業の目的> | 
  
    | 「エネルギー」という言葉はあまりにも広く使われるようになったが、それと比べて勝るとも劣らない重要な概念である「エントロピー」については、一般にはほとんど理解されていない。実際、高等学校の履修科目のどれにもこの言葉は登場しない。<BR>そこで、この講義ではこの「エントロピー」の概念を丁寧に解説したい。<BR>その基礎部分は「熱力学」という部門に属するが、「エントロピー」概念の導出は、いわば、極めて数学的な考察によって得られる。この講義ではその解説を試みる。<BR>さらに、その性質を種々の観点から考察し、最後に環境問題を密接に関係することを述べて、講義を終わる。 | 
  
    |  | 
  
    | | No | 重要度 | 目標 | 詳細 | 
|---|
 | 1 |  | 知識と視野 | 熱力学の基礎事項を理解し、環境問題との関係を理解すること。 |  | 2 |  | 能力と技能 | 熱力学の基本的な演習問題を解ける様になること。 |  | 3 | ◎ | 人間性と倫理性 | 環境問題とエントロピーの関係を理解し、それが今後の人類の方向にとっていかに重要であるかに思いを馳せること。 | 
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    | <授業の方法> | 
  
    | 講義形式。頻繁に宿題を出す。それをレポートとしてまとめ、提出していただき、添削して返却する。 | 
  
    | <成績評価の方法> | 
  
    | | No | 評価項目 | 割合 | 評価の観点 | 
|---|
 | 1 | 試験:期末期 | 50  % | 理解度, 思考力 |  | 2 | 試験:中間期 | 30  % | 理解度, 思考力 |  | 3 | 小テスト/レポート | 20  % | 勤勉さ | 
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    | <受講に際して・学生へのメッセージ> | 
  
    | 担当者はこの方面の専門家ではないので, <BR>信頼できる教科書に沿って講義をする. <BR>それゆえ, 指定の教科書は必ず用意していただきたい. | 
  
    | <テキスト> | 
  
    | 
戸田盛和, 熱・統計力学, 岩波書店, ISBN:4-00-007647-7
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    | <参考書> | 
  
    | (未登録) | 
  
    | <授業計画の概要> | 
  
    | 以下の様に進める. (数字は回を示す)<BR><BR>1. 経験温度, 気体の法則, 実際の気体<BR>2. 熱量<BR>3. 熱と仕事<BR>4. エネルギーの保存<BR>5. 準静変化, 気体の内部エネルギー<BR>6. 理想気体の断熱変化<BR>7. 不可逆な現象<BR>8. 熱力学第 2 法則<BR>9. 可逆機関の効率と絶対温度<BR>10. エントロピー<BR>11. エントロピー増大の法則<BR>12. 熱力学的関係式の例, 気体の圧力<BR>13. 理想気体の分子運動と温度<BR>14. 気体の比熱<BR>15. 環境問題との繋がり |