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授業科目名 子どもと文化
分類・系統人文科学 文化系
時間割番号 063021
担当教員名 栗田 真司
開講学期・曜日・時限 後期・金・III 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的>
誰の記憶の中にも子どもの頃夢中になっていた遊びやおもちゃなどの流行現象があるはずだが、その多くが実は大人が仕掛けたモノである。この授業では、企画する大人の側と受けとめ発展させる子どもの側の諸現象を追いながら、それらを質的研究の視点によって読み解き、子どもを取り巻く社会と子どもの内的世界との新たな関係を論考する。特にここでは、何人かで徒党を組んで行動するようになる10 歳以降の子どもの文化の特性を考察する。
<到達目標>  到達目標とは
No重要度目標詳細
1知識と視野時代が変わっても変わらない子どもの特性と少子化が進む中で子どもという概念を拡大する子どもを取り巻く大人社会について学ぶ。
<授業の方法>
受講者が50名以下の場合は、授業の後半部に課題に関する調査と発表を伴う演習形式を一部取り入れたいが、50名以上の場合には講義中心で行う。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %問題設定・解決力、発想力・構想力、情報処理能力 
2受講態度 50  %授業理解力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
※レポートの課題は、「この授業で取り上げた子ども文化の内容に関するレポートテーマ『なぜ○○は○○なのか』を各自で設定し、そのテーマについて具体的な資料を用いて自ら論述しなさい。1200字以上(字数を明記すること)。提出場所は、教育人間科学部L号館511室前のレポート提出箱」。期限については、授業中に連絡する。<BR>※子どもやキャラクターに本当に興味がないと半年間受講するのはかなり厳しい。単なるオタクも同様です。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1 . 「子どもとは何歳までか」大人の都合で変わる子どもの年齢。一方、老人は何歳からか?少子化が変える子ども社会<BR> 2 . 「子ども観の変遷」中世に子どもは存在しなかった。<BR>    Convention on the Rights of the Child の精神<BR> 3 . 「児童文化から子ども文化へ」子どもと子供と児童<BR> 4 . 「子ども文化の二面性」大人が仕組んだ文化と子どもが創出した文化と文明<BR> 5 . 「メディアの発達と子どもの想像力」口承からインターネットまで暗闇が育む想像力<BR> 6 . 「ブームとは何か」カバヤ文庫とアトムシール<BR> 7 . 「キャラクターブーム−怪奇・妖怪ブームの頃」それは少女雑誌から始まった<BR> 8 . 「キャラクターブーム−怪獣ブームの頃」<BR>    1966年1月2日(日)午後7時TBSテレビ<BR> 9 . 「キャラクターブーム−ロボットの時代」マリアやロビーとガンダムやエヴァンゲリオンは何が違うのか 戦隊ものの秘密<BR>10 .「食玩の時代」玩具はどうあるべきか児童公園のすべり台とブランコは必要か<BR>11 .「かわいいの時代」なぜかっこいいは廃れるのか<BR>12 .「発信する子どもたち」なぜ野球でなくサッカーが選ばれたのかビデオゲームの変遷 「ほしのこえ」の時代<BR>13 .「コミュニケーション消費論」ビックリマンシールとスターウォーズボトルキャップの仕掛け<BR>14 .「子どもの言い分」子どもの替え歌子どもを理解するということは<BR>15 .総括
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《機械システム工学科機械デザインコース》
(A)【機械工学の意義】
幸福・福祉の意義,自然と社会との係わりが理解でき,これらに及ぼす機械工学の影響が理解できる能力を身につける.
《電気電子システム工学科》
A-1:人としての常識を持ち,人の社会性を認識する
人間形成科目部門を通じて自分を取り巻く環境の中で円滑かつ持続的に活動を続けるための常識を身につけるとともに,テーマ別教養科目部門の内,「文化系」「社会系」「国際交流系」の科目を通じて歴史や様々な文化,社会の仕組みを理解し,社会人としての良識と倫理,多様な価値観を理解する広い視野を備える
 
《コンピュータ・メディア工学科 コンピュータサイエンスコース》
(A)情報処理技術者としての自らの活動が自然や社会,人に与える影響を理解し,問題解決にあたることができる知識と技術,およびコミュニケーションスキルを習得する
《コンピュータ・メディア工学科 情報メディアコース》
(C) 科学技術が社会や自然に及ぼす影響や効果までを考慮できる多面的な地球的視野を会得し、国際的なコミュニケーションを可能とする基礎能力を修得する。
《土木環境工学科》
A.技術者の責務の自覚
 土木環境技術が人間社会や自然環境の変化に及ぼす効果・影響を理解し、自然と調和した人類の持続的発展のために土木環境技術者が果たすべき責務を自覚する。