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授業科目名 経済学概論
時間割番号 L40000
担当教員名 渡邊 幹彦
開講学期・曜日・時限 後期・木・II 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的および概要>
経済学は、人間の欲求を充たすための「物やサービス」の生産・流通・消費に関わる人間の相互行為と、それを規制する社会的枠組みを研究対象とする学問である。本講義は、経済の動きを理解する枠組みを示す「理論」、経済を望ましい方向に導いていく方法を探究する「政策」を中心に概観する。また、経済の現状や経済学の歴史についても学ぶ。
<到達目標>
学生は、本科目での学習を通じて、以下のような目標に到達することが期待される。<BR>?経済学が、「どのような学問であるか」「その対象、優位点、限界」について説明できる。<BR>?経済を図る指標にはどのようなものがあるかを指摘できる。<BR>?ミクロ経済学、及び、マクロ経済学のキーワードを説明できる。<BR>?経済学の代表的な学説について関係づけられる。
<授業の方法>
(1)毎回の講義の内容に関する小テストを行う。これにより、講義の単純な暗記ではなく、講義の内容を理解するとともに、自らの意見を述べる力を訓練する。<BR>(2)小テストの内容を教員がレビューし、学生とディスカッションを行う。このときの積極性を平常点として加点する。一方、欠席及び問題ある受講態度は減点の対象とする。これにより、社会人に求められるモラルとマナー、及び、積極性を育てる。<BR>(3)生命環境学部で学ぶ優位性を獲得してもらうために、経済学とその歴史を中心に、生命科学、食物科学、環境科学、経営学と経済学の関係を考える力を指導する。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %理解力と要約能力、学際的な思考力 
2受講態度 30  %積極性とモラル 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
経済経営学入門、基礎統計学、基礎数学の履修内容を復習しておくことが望ましい。
<テキスト>
  1. 浅子和美・石黒順子, グラフィック 経済学, 新世社, ISBN:978-4-88384-106-6
  2. 武野秀樹・新谷正彦・駄田井正・細江守紀編, 経済学概論, 勁草書房, ISBN:4-326-54778-2
  3. 福岡正夫, ゼミナール経済学入門, 日本経済新聞出版社, ISBN:978-4-532-13361-0,
    (基本的に、講義は、[1]の内容に従って進められる。[1][2][3]の順序でレベルが上がっていくので、自分の専攻にあわせて適宜参考にすることが望ましい。)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
第1回:オリエンテーション<BR>主な内容:本科目の講義の進め方、経済学とは何か?世界経済の現状、日本経済の歩み<BR>第2回:国民所得<BR>主な内容:国民所得の3面等価、GDP・GNP・GNI、名目GDPと実質GDP、「豊かさ」とはなにか?<BR>第3回:経済の動向 <BR>主な内容:景気という考え方、景気が変化する要因、景気が「悪い」時の対策 <BR>第4回:個人の経済行動<BR>主な内容:効用の概念、効用・所得制約・効用最大化、消費・余暇・貯蓄の選択<BR>第5回:企業の経済行動<BR>主な内容:企業とはなにか?利潤最大化、投資という考え方<BR>第6回:市場メカニズム<BR>主な内容:市場メカニズム、消費者余剰と生産者余剰、市場の限界、資本主義の歴史的変化<BR>第7回:金融<BR>主な内容:貨幣とはなにか?資金の循環・信用創造、金融政策<BR>第8回:財政と社会保障<BR>主な内容:財政の機能、財政投融資という考え方、社会保障<BR>第9回:経済の国際化<BR>主な内容:貿易の発生と便益、国際収支と為替レート、国際金融機関の役割<BR>第10回:経済成長と経済発展<BR>主な内容:第2次世界大戦後の日本の経済の成長、経済を成長させる要因、経済成長と経済発展<BR>第11回:経済学の思想 その1<BR>主な内容:経済学の誕生と古典派経済学、スミス、リカード、マルサス、マルクス<BR>第12回:経済学の思想 その2<BR>主な内容:限界革命からケインズの登場、最先端の経済理論<BR>第13回:経済学にとっての課題<BR>主な内容:経済学と環境問題、「経済学の失敗」、反成長主義<BR>第14回:独立したトピック<BR>主な内容:これまでのどの分野にも属さないが、経済を説明するのに必要な概念を解説する。機会費用、割引、費用と便益など。<BR>第15回 評価:総括・まとめ<BR>主な内容:これまでの講義を振り返って全体の関連と2年次以降の科目との関連を説明する。