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授業科目名
指導教員
環境衛生工学特論
平山 公明/金子 栄廣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
418122 2 (未登録) 1 前期 I
[概要と目標]
この特論は二部構成で実施される。<BR> 第一部では水道使用量と河川水質を取り上げ,使用水量の変化や水質変化要因と水質との関係を検討する方法を学ぶとともに,実際のデータを用いた解析を試みる。解析の対象は,水利用状況,水質相互間の関連性,水質の季節変動・長期変動,下水道普及と水質変化の関連性などである。主として,重回帰分析,主成分分析,判別分析,クラスター分析などの統計的手法を応用して水質調査データから有用な情報を抽出する。抽出した情報相互の関係や,変化とその背景の関連性などを検討する。<BR> 第二部では廃棄物を対象とする。廃棄物管理の基本的事項について参考文献・資料を用いて学習するとともに,リサイクル,有害廃棄物,施設整備と住民の理解などの今日的話題を取り上げ,議論する。
[到達目標]
 第一部に関しては,水使用量や河川水質に関するデータを解析,解釈できる能力を身につけることを目標とする。<BR> 第二部に関しては,固形廃棄物の適正管理の考え方と技術的対応に関する知識を習得し,それに基づき適正管理のあり方を考える能力を身につけることを目標とする。
[専攻の目標と講義の目標との関連性]
 環境衛生工学は,水質と廃棄物の管理を対象にしている。人間の諸活動に伴い生ずる下水や廃棄物の環境に対するマイナス影響を最小化し有効利用の方策を探ることによって,当分野の教育目的に掲げる持続可能な社会の構築に寄与する人材の養成をめざす。<BR> そのためには人間の活動と環境の状態の関係を定量的に把握,評価する能力が必須である。そこで,第一部では河川水質に関するデータを正しく解析,解釈することを通してこの能力の養成を図る。また,併せて人間との関わりの深い水場である河川の水質について理解を深める。<BR> また,第二部では,固形廃棄物管理の基本的考え方や技術について学び,環境影響を最小化するための適正管理のあり方について考える能力を養う。
[必要知識・準備]
下水道工学,応用統計学
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %第一部,第二部それぞれについての理解度を評価する。 
[教科書]
  1. 指定しない。必要に応じて資料を配付する。
[参考書]
  1. 特に指定しない。
[講義項目]
第一部<BR> 1.下水道の発展経過<BR>   1) 日本の下水道政策の展開<BR>   2) 山梨県と甲府市の下水道の普及経過<BR> 2.水道・水質データの解析<BR>   1) 水道使用量の経年変化<BR>   2) 相関による水質項目の特性把握<BR>   3) 地点の類型化<BR>   4) 経年変化の把握<BR>第二部<BR> 1.廃棄物管理の基礎<BR>   1)廃棄物管理の基本的考え方<BR>   2)基本技術概論<BR>   3)課題と展望<BR> 2.今日的課題<BR>   1)廃棄物の減量化<BR>   2)リサイクルの推進<BR>   3)適正な処理処分