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授業科目名
担当教員
河川流域管理特論
末次 忠司/市川 温
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
329410 2 (未登録) 1 後期 II
[概要と目標]
河川流域管理における中心的な課題としての河道の管理,および河川と密接な関係を持つ流域管理について,基本的かつ定量的な評価方法を学ぶ.まず,河道管理に関しては,流水・流砂・河川環境の管理に関わる水工システムの構築のために現象理解,設計外力・設計の基本理念について学習する.すなわち,河川における洪水の発生と伝播,土砂流の把握,河床変動について理解する.あわせて,実際の河川で生じている水工学上の様々な課題と最近の研究成果についても学ぶ.一方,流域管理については,安全でかつ快適な生活基盤を実現する水工システムを構築するための技術的枠組みについて学習する.具体的には,流域管理に関する基本的な考え方と実際の状況を理解するとともに,水理学的な手法を用いて流域水災害危険度を評価する方法,水災害と土地利用の関係,流域管理政策の費用と便益を経済学的に評価する方法などについて学ぶ.
[到達目標]
I.地球科学の観点から山地形成,土砂生産について理解する.<BR>II.土砂水理学を理解して河床変動計算の方法を学ぶ.<BR>III.流域の視点で治水及び環境保全手法を学んで,河道計画・管理手法を理解する.<BR>IV.流域管理の考え方,利害得失を理解する.<BR>V.水理学的手法,経済学的手法を用いて流域管理政策を評価する方法を理解する.
[必要知識・準備]
・開水路の水理学<BR>・河川工学<BR>・水文学<BR>・確率・統計の基礎
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %授業理解力、自発的勉学 
2受講態度 50  %70%以上の出席率を前提に、自発的勉学 
[教科書]
  1. 必要に応じて適宜資料・プリントを配布する。
[参考書]
  1. 芦田和男・江頭進治・中川 一, 21世紀の河川学, 京都大学学術出版会, ISBN:9784876987658
  2. 森杉壽芳編, 社会資本整備の便益評価, 勁草書房, ISBN:4326548061
  3. 末次忠司, 河川技術ハンドブック, 鹿島出版会, ISBN:9784306024229
[講義項目]
第1回:流域管理と山地形成(担当:末次)<BR>第2回:土砂生産と地形(担当:末次)<BR>第3回:河道・洪水特性(担当:末次)<BR>第4回:降雨特性(担当:末次)<BR>第5回:人為的改変と河川(担当:末次)<BR>第6回:河川・流域管理手法(担当:末次)<BR>第7回:評価:総括・まとめ(1)(担当:末次)<BR>第8回:流域管理とその現状(担当:市川)<BR>第9回:流域水災害危険度の評価法 (1)(担当:市川)<BR>第10回:流域水災害危険度の評価法 (2)(担当:市川)<BR>第11回:水災害と土地利用の関係(担当:市川)<BR>第12回:流域管理政策の費用便益評価法(担当:市川)<BR>第13回:流域管理の今後の方向性(1)(担当:市川)<BR>第14回:流域管理の今後の方向性(2)(担当:市川)<BR>第15回:評価:総括・まとめ(2)(担当:市川)