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授業科目名
担当教員
環境生物学特論
河野 哲郎
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
324210 2 (未登録) 1 後期 IV
[概要と目標]
微生物とりわけ原核生物は、環境の浄化と保全で多大な役割を果たしている。本講では、学部の基礎生物学及び環境生物学で学習したことを基礎とし、演習・実習を交えて生命反応におけるエネルギーの概念、生物顕微鏡の理論と微生物の観察法、及び、遺伝子微生物学での系統と系統解析の3つのトピックについて、実践的な理解を目標とした授業を行う。
[到達目標]
1.生命反応における化学熱力学と化学平衡<BR>2.16S rDNAにもとづいた微生物の系統分類の理解、及び、フリーのバイオインフォマチックス関係のソフトとパブリックのデータベースを用いた微生物の系統解析法の習得
[必要知識・準備]
基礎生物学と環境生物学の単位を取得しているか、あるいは、それに相当する教科の単位を取得していることが必要。この講義は、前半はテキスト(配布する)に基づいて化学熱力学と化学平衡について学習する。後半は16S rRNAを対象として系統解析とプライマーの設計を学習する。講義は、前半はSUPCRT92とVisualMINTEQ、後半はAnnHyb、MEGA5、GeneDoc、jPCR、Primer-BLAST、RDPIIなどのソフト・データベースを用いた演習形式で行う
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 20  %課題演習のレポート及び実習のレポートの内容 
2受講態度 60  %出席状況(15%)、質問状況(15%) 
3発表/表現等 20  %課題演習の発表内容、実習の発表内容 
[教科書]
  1. 講義テキスト(水環境の化学熱力学基礎)は配布する。
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
<前半><BR>1.生命活動の熱力学1:熱力学第1法則(エンタルピー)<BR>2.生命活動の熱力学2:熱力学第2法則(エントロピー)<BR>3.生命活動の熱力学3:熱力学第1+第2:Gibbsの自由エネルギー<BR>4.生命活動の熱力学4:化学平衡<BR><後半><BR>5.原核生物の系統と系統解析1:講義<BR>6. 原核生物の系統と系統解析2:Bioinfomatics関係のソフトの使用法の演習<BR>7.原核生物の系統と系統解析3:パブリックのデータベースの使用法の演習<BR>8.原核生物の系統と系統解析4:系統解析<BR>9.原核生物の系統と系統解析5:特異的プライマーセットの設計