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授業科目名
担当教員
水処理工学
河野 哲郎
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274341 2 CL 3 前期 III
[概要]
身近な水環境の保全のための環境行政の仕組みを概観したのち、BOD、窒素、リン除去を対象とした生物学的汚水処理プロセスについて、関与微生物とその生物反応、プロセスの仕組みとその原理、制御法、及び、入門的なシステムの設計計算を学習する。また、各種生物学的処理法の特徴を理解することで、コスト等の制約条件のもとでの適した処理方式についても学習する
[具体的な達成目標]
1.身近な水環境行政の仕組みを理解する<BR>2.生物処理で対象とする汚濁物質を理解する<BR>3.微生物による浄化反応を理解する<BR>4.設計、維持管理での設計・操作因子を理解し、簡単な設計計算が出来るようになる<BR>5.各種生物処理プロセスの特徴を理解し、各種の制約条件のもとでの適用性を理解する
[必要知識・準備]
基礎生物学、基礎化学(I、II)、環境化学及び演習、生物学及び演習の単位を取得しておくことが望ましい。なお、あらかじめ次回の講義内容を一読するなどの予習と、日常的な復習をおこない、不明な箇所は質問する、インターネットで検索する、図書を参照するなどを心がけていただきたい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義の理解度 
2試験:中間期 40  %講義の理解度 
3小テスト/レポート 20  %講義の理解度、日常的学習努力 
[教科書]
  1. 資料を配布する
[参考書]
  1. 福田, 初歩から学ぶ水処理技術, 工業調査会, ISBN:4769370830
  2. タクマ環境技術研究会, 水処理技術 (絵とき基本用語), オーム社, ISBN:4274948684
  3. Wanner著、河野ら訳, 活性汚泥のバルキングと生物発泡の制御, 技報堂出版, ISBN:4-7655-3169-4
[講義項目]
1.水質保全行政のしくみと各種排水処理施設<BR>2.活性汚泥法で対象とする汚濁物質<BR>3.活性汚泥法1:システムの基本構成と役割<BR>4.活性汚泥法2:汚泥負荷率、余剰汚泥<BR>5.活性汚泥法3:曝気、栄養のバランス<BR>6.活性汚泥法4:沈降分離障害<BR>7.活性汚泥法5:各種活性汚泥法<BR>8.中間評価:総括・まとめ<BR>9.高度処理活性汚泥法で対象とする汚濁物質<BR>10.高度処理活性汚泥法1:窒素除去の微生物反応<BR>11.高度処理活性汚泥法2:BOD・窒素除去活性汚泥法<BR>12.高度処理活性汚泥法3:リン除去の微生物反応<BR>13.高度処理活性汚泥法4:BOD・リン除去活性汚泥法<BR>14.水処理における技術革新:アナモックスプロセス、新規の省エネの曝気方式<BR>15.最終評価:総括・まとめ
[教育方法]
講義はPowerPointでのスライド及び板書を併用して行う。講義で使用するスライドは講義資料として配布する。適宜、講義中に演習を行う。また、理解度を深めるため、適宜、小テストを行う。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《土木環境工学科》
F.問題の把握および解決能力
 社会基盤や環境整備の設計・計画などにおける問題・課題を的確に把握し、その解決に専門基礎科目で習得した知識・技術を応用できる能力を身に付ける。
I.実務的遂行能力
 社会的、経済的、技術的及び環境的な制約条件のもとで、問題解決に最適な手法・技術を選択し、仕事を遂行する実務的な能力を身に付ける。
[その他]
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