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授業科目名
担当教員
素形材工学
平 晋一郎
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271085 2 I 3 後期 II
[概要]
 「素形材」とは、金属やプラスチックなどの素材に熱や力を加え形が与えられた部品や部材のことです。そのままかわずかな機械加工により精密に仕上げ製品となる(素形材センター)ので、大量生産に向いており、製品1個あたりのコスト下げることができます。実際身の回りのほとんどの工業製品の部品に使用されているのです。本講では、素材を素形材に変えるための、鋳造、鍛造、プレス、粉末冶金などの加工方法について学びます。あわせて溶融・接合加工についても講義します。
[具体的な達成目標]
 鋳造、塑性加工、粉末冶金、溶接加工について、他の加工方法との比較しての特徴を理解していること。<BR> それぞれの製造工程、製造原理、用語について理解し、図を用いて論述できること。<BR> またそれぞれの物理的原理(鋳造にあっては熱伝導,塑性加工については塑性力学)などの基本的問題(教科書および教官が授業中に提示する問題など)を独力で解くことができること。<BR> 以上試験において60%以上の得点を得ること。
[必要知識・準備]
 本コースで開講している「材料の科学I・II」を履修していること、またはそれに相当する知識があることを前提とする。弾塑性学、熱の流れ、機械加工法などに関する授業を履修済みであることが望ましい。
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %教育方法 に記載 (中間試験以降の範囲) 
2試験:中間期 40  %教育方法 に記載 
3受講態度 20  %毎回の小演習に対する取り組み 
[教科書]
  1. 機械工作法, コロナ社, ISBN:4339044814,
    (「機械加工学」と同じ教科書(予定))

  2. 機械の材料学入門, ISBN:4339045594,
    (「材料の科学」と同じ教科書(予定))
[参考書]
  1. 素形材技術解説書制作委員会, ものづくりの原点素形材技術, 日刊工業新聞社, ISBN:4526054461
[講義項目]
1.ガイダンス 素形材とは<BR>2.鋳造の基礎および各種鋳造法<BR>3.鋳造方案<BR>4.伝熱と凝固の理論<BR>5.粉末成形、粉末冶金の特徴<BR>6.粉体の製造<BR>7.粉末の成形および焼結<BR>8.前半まとめと中間試験<BR>9.溶融接合加工とは<BR>10.各種溶接法<BR>11.溶接欠陥と検査<BR>12.材料の変形<BR>13.各種塑性加工方法<BR>14.塑性力学の基礎<BR>15.後半まとめと期末試験
[教育方法]
 教科書に沿って講義を行うが、スライドなどを併用する。スライドは紙芝居ではなく黒板と同等であるので十分にノートすること。また、時間内に毎回小演習を行い問題を解く。「標準問題集」で自習すること。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械情報コース》
(C)機械工学の専門基礎知識
機械工学についての基礎知識を修得し、これらの知識を活用することにより機械工学に関連する諸課題を創造的に展開する能力を身につける。
(D)デザインとものづくり
修得した機械工学の専門基礎知識を活用し、与えられた制約条件のもとでデザインやものづくりを合理的かつ効率的におこなう能力を身につける。
[その他]
(未登録)