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授業科目名
担当教員
エネルギー変換学
武田 哲明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271031 2 D 3 前期 III
[概要]
日本のみならず世界におけるエネルギー問題は、将来にわたり深刻であり、エネルギーセキュリティの観点からも、解決すべき重要なテーマである。エネルギーは、化学エネルギーや電気エネルギーなど各種の形態を取るが、限りあるエネルギーを有効に利用するためには、エネルギー変換効率の高効率化が必要となる。世界のエネルギー事情を踏まえ、各種エネルギーの特性、エネルギー変換、エネルギーの有効利用、省エネルギー等について理解し、エネルギー問題を解決するために必要な知識を概説する。物理学、熱力学、伝熱学で得られた知見を実在する設備・機器に応用する学問として位置付ける。
[具体的な達成目標]
機械工学の基礎として学び、以下の基本的事項の理解、問題解決能力を養う。<BR>(1)日本及び世界のエネルギー事情を理解し、各種のエネルギー形態を理解する。<BR>(2)相変化を伴う熱移動の特性を理解する。<BR>(3)各種のエネルギー形態の理解とそれらのエネルギーの変換を理解する。<BR>(4)エネルギーの有効利用と省エネルギー技術を理解する。
[必要知識・準備]
「基礎教育」の中の数学、物理、化学、「基礎工学」の中の熱、流体に関する科目を受講し、基礎知識を修得していることが望ましい。具体的内容を以下に示す。<BR>(1)熱移動に関する基礎知識(熱伝導、対流、熱放射)<BR>(2)流れに関する基礎知識(層流、乱流)<BR>(3)熱サイクルの効率
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 30  %エネルギー変換に関する現象の理解 
2試験:中間期 30  %エネルギー変換に関する応用例の理解 
3小テスト/レポート 40  %各テーマにおける課題内容の理解 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 日本機械学会, JSMEテキストシリーズ 伝熱工学, 日本機械学会, ISBN:978-4-88898-120-0
  2. 西川兼康、長谷川修, エネルギー変換工学, 理工学社, ISBN:4-8445-2130-6
[講義項目]
 1.講義の目的と概要、世界のエネルギー事情<BR> 2.エネルギーとその形態<BR> 3.相変化を伴う熱移動 沸騰に関する特性<BR> 4.相変化を伴う熱移動 凝縮に関する特性<BR> 5.蒸気サイクルとガスサイクル<BR> 6.各種サイクルの効率<BR> 7.中間評価と課題解説<BR> 8.自然エネルギー 太陽エネルギー<BR> 9.自然エネルギー 風力、水力エネルギー<BR> 10.自然エネルギー 波力、地熱ネルギー<BR> 11.原子力エネルギー 核分裂 軽水炉<BR> 12.原子力エネルギー 核分裂 新型炉<BR> 13.原子力エネルギー 核融合<BR> 14.水素エネルギー、燃料電池などのトピックス<BR> 15.総合評価と課題解説
[教育方法]
1)プロジェクターによるビジュアル教材を使用する。<BR>2)講義はできる限り双方向授業とする。<BR>3)講義内容に関連した演習を行うとともに、キーポイントをまとめたプロジェクター資料を適宜配布し、また、レポートを課すことにより理解を助ける。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
《機械システム工学科機械デザインコース》
(B)【機械工学と自然科学】
数学,物理や化学などの自然科学と情報技術の基礎知識を修得し,これらの知識を機械工学へ活用できる能力を身につける.
(C) 【機械工学の基礎】
機械工学に関する基礎知識を修得し,これらの知識を活用して機械工学に関連する諸問題が解決できる能力を身につける.
(E)【デザインとものづくり】
修得した基礎知識を駆使し,与えられた制約の下でデザインやものづくりが合理的かつ効率的に行える能力を身につける.
(F)【機械工学と環境】
ゼロエミッション社会の意義を理解し,物質循環や環境保全に配慮したデザインやものづくりが行える能力を身につける.
[その他]
オフィスアワー:講義終了後、または火曜日第5時限