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授業科目名
担当教員
生命システムの連関
御園生 拓
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
266080 2 J 2 後期 I
[概要]
 遺伝子の本質について考察する。従来、通時的にのみ流れると理解されていた遺伝情報は、共時的にも生物間を移動することが知られるようになり、さらに科学技術の進歩によって、現在では積極的にその移動の範囲や規模を拡大しつつある。このような技術が実現され、遺伝子診断、遺伝子治療、クローン問題などが次々に現れてくる現代社会を読み解くためには、生命システムにおける遺伝情報の意味を踏まえた上で、社会における遺伝子の意味を知ることが必須である。<BR> 全てを遺伝子に還元してしまうDNA至上主義や、その対極にある極端な科学不信に陥ることなく、客観的な科学的姿勢をもってこれらの問題に当たることができる、成熟した市民となるための基礎的な知識を与えることが目的である。
[具体的な達成目標]
遺伝現象および遺伝子について,科学的な説明ができる.<BR>一部マスコミなどで流布される断片的で怪しい知識に振り回されないようになる.<BR>遺伝子診断・遺伝子治療・遺伝子組換え作物といったバイオテクノロジー関連の問題点をふまえた上でその社会的位置づけを正しく理解できる.
[必要知識・準備]
細胞の構造と機能、遺伝情報の流れなどの基礎知識はある程度は必要となるだろう。現代生物学の体系を頭に入れておくためにも、基礎生物学を履修しておくことを勧める。なお、遺伝子やDNAなどに関連する手近な入門書などを読みあさって考えておくのがいいだろう。<BR>必ず学生証による出席登録を行うこと.リアクションペーパーだけでは出席にはならない.
[評価方法・評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 80  %講義内容がどの程度理解されているのかを論述式の試験によって評価する. 
2受講態度 20  %出席および毎回課すリアクションペーパーの内容を評価する. 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. 講義の中で適宜指示する
[講義項目]
1 生体物質としての核酸<BR>2 DNAとRNAの構造とヌクレオチド塩基の相補性<BR>3 遺伝情報複製 半保存的複製<BR>4 遺伝情報発現 転写 <BR>5 遺伝情報発現 翻訳<BR>6 遺伝情報発現 調節<BR>7 生命にとってのセントラル・ドグマ<BR>8 遺伝子と現代社会 遺伝子は何を決めるのか<BR>9 遺伝子と現代社会 ガン遺伝子<BR>10遺伝子と現代社会 遺伝子疾患<BR>11遺伝子と現代社会 老化<BR>12遺伝子と現代社会 遺伝子操作<BR>13遺伝子と現代社会 遺伝子製薬<BR>14遺伝子と現代社会 出生前診断とデザイナーベビー<BR>15まとめと課題説明<BR><BR>適宜詳細ページ<http://anzu.js.yamanashi.ac.jp/~mist/Lecture/biology.html">参照のこと.
[教育方法]
講義形式.
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
(未登録)
[その他]
(未登録)